『40歳の壁』を書け上がる!~30代フリー書籍編集者小田の戦術ノート~

ライターの多くがぶつかる『40歳の壁』。ライターから書籍編集者へとシフトしながら壁を駆け(書け)上がる30代の生き様を綴ります。

『レアシール的なライター』に見せる小技

はじめに、タイトルを読んで「?」と思った方は、
先日の記事「ライターと『ビックリマン』シールの意外な共通点」
お読みください。



さて、ビックリマンチョコといえば、
「レアシール入りの袋だけ○○が違う」という都市伝説がありましたね。

  • 袋の文字の印刷がちょっと違う!
  • 箱の前から5列目にある袋!
  • 振ってみると、かすかに音が違う袋が!

なんて、いろいろありました。
じっと袋をにらめっこして、「これだ!」って袋を買っては、
レアシールも含め1種類ずつ集めていたものです。

発注者さんからすれば、ライターだってこの袋と同じようなもの。
レアシール的ないいライターを確保しようと、
いろんな事を考えながら、目を皿にして見ています。(きっと・・・)

だからこそ、ライターも見せ方を考えるべきだと思うんです。
中身(=文章の腕)が一番大事なことはわかりますが、
見せるための努力ができない人は、必ず限界がやってきます。

先ほどの一文を振り返ってみましょう。
>いろんな事を考えながら、
何を考えているのでしょう?

ライターに多いのが、「掲載した雑誌をただコピーして持参する」人。
う~ん、残念。
コピーを見ただけであなたの文章力が判断できる発注者なら、
きっと自分で原稿を書いています。

発注者は、あなたの話を聞きながら、
自分が依頼する仕事とマッチするかを考えているはずです。

そして、
>目を皿にして見ています。

あなたがもし、キチンと掲載実績一覧(リスト)を作っていたならば
それをじっと見つめる訳ですね。
これが小技その1:「掲載実績をまとめておく」です。

そして、この掲載実績をもう少し工夫してみましょう。
あなたがまとめる掲載実績に、ルールなんてありません。
つまり、あなたが自信をもてる部分が伝わるように作ればいいんですね。

  • この分野には絶対的な自信がある。
  • 最近はこんな分野も書いている。
  • このところ休みなく働いている。
  • もう○年くらいライターをやってきた。


これって、みんなアピールポイントになります。
でも、リストの書き方はそれぞれ違いますよね。
時系列でも新→旧なのか、その逆か、分野別か、代表する媒体のみ書くか。
それが小技2:「掲載実績の見せ方を工夫する」です。

恥ずかしい話ですが、私はちょうど1年半ほど前に、
まったく仕事がなくなりました。
その頃は、ちょうど病気が回復してきた時期でもあったので、
フリーライターを辞めようと考えて、年末まで就職活動をしていたんです。

それから色々あって、フリーとしてやっていくと腹が決まった時、
これまで時系列で書いていた掲載実績リストに、
空白ができていることに気づいたんです。

で、悩んでいた中で見つけたのが、この小技でした。

私はまだ『レアシール的なライター』にはなりきっていません
でも、『レアシール的に見せる』ことには自信があるし、
わりと頻出する部類のレアシールくらいにはなっていると思っています。

とりあえず「あの人が仕事する姿ってレアやね~」なんて
言われないようにするのも大事なので、
コツコツと小技を使いながら、受注先を広げている今日このごろです。

―残り7年と348日―