『40歳の壁』を書け上がる!~30代フリー書籍編集者小田の戦術ノート~

ライターの多くがぶつかる『40歳の壁』。ライターから書籍編集者へとシフトしながら壁を駆け(書け)上がる30代の生き様を綴ります。

原稿/執筆

新事業の原点は、電子出版の「準備」

本を出版した著者にしか、見えない景色と感覚がある―私自身のことで恐縮ながら、著者としての想いを綴らせていただきます。私が出版したのは2014年8月。金風舎レーベルで、電子書籍版+小ロットの紙本で発刊しました。 Amazon.co.jp: 経営者・フリーランスの…

方言を文章で書くなら「聞いたまま」で

今日は、文章術についての話を。 私が書籍を主体に仕事をしはじめて、はや3年が経ちました。様々なジャンル・分野の原稿を書きましたが、記者時代との違いは敬体(です・ます調)で書く原稿が増えたこと。常体と比べて、とくに語尾の表現がどうしても乏しく…

自分の能力を生かす&ブルーオーシャンな仕事を見つけるまで

「出版はゴールではない」 これは、今夏に自著を出版する際、デジカルの香月社長からいただいた言葉です。 そもそも私は以前から、 本の原稿執筆をサポートし、出版に結びつける仕事を事業化させようと様々に奔走してきました。出版はこれを拡大したいとの想…

深夜作業、原稿執筆のお供に。カフェインレスコーヒーのすすめ

唐突ですが、コーヒーって良いですよね。 眠気を覚ます以外にも、リラックスしたい時、ホッとひと息ついて休みたい時なんかに 薫り高いコーヒーがあると気分も最高です。 毎日のように原稿を書いている私は、 秋~春の期間は、ずっとコーヒーを飲んでいます…

これは失敗!「あー、“やっつけ仕事”だな」と思う原稿とは?

10年以上も物を書いていると、 「あー、これは“やっつけ仕事”で書いた原稿だな」って、 一読すると、なんとなくわかるようになります。 これは書き手の文才や要領ということではありません。多くの場合は、確認不足。 執筆時間が足りないのか、原稿を読み返…

風を感じる喜びとライターの仕事。

「フリーライターをやってて、よかったな」と思う瞬間は色々ありましたが、最近感じた事を一つ。 それは、作業部屋の窓からスーッと吹き抜ける風を感じた時です。 都会の真ん中にあるマンションゆえ空気は良くないでしょうが、爽やかな気分とともにささやか…

孫子の兵法に学ぶ執筆術

恥ずかしながら、私はこの年になるまで「孫子」を精読できていませんでした。 学生時代は、多くの同世代と同様に三国志にハマり、 いわゆる孫子の兵法については、有名どころをおさえることはできていたのですが、 全体を俯瞰して内容を把握することができな…

職業ライターとして働く方法

私の周りでは、就職できないまま大学を卒業した後輩が何人かいます。 事情はさまざまあるようですが、 景気の動向にかかわらず、就職せずに4月を迎えた人も少なくないでしょうね。 とはいえ、実家で親に養ってもらえるほどの余裕もないそうで、 とりあえずは…

書籍には、校正士が必要だと思う

仕事上の失敗談はあまり多く語れませんが、 たった1文字のミスというものは、どんなに神経を集中させても、100%防ぐことができません。 とはいえ、いざ自分が失敗をするとなかなか気分も晴れず、長く引きずってしまいがちです。 自己反省や弁解はともかく、…

執筆集中期間に『削るべき時間』と『削ってはいけない時間』

もうすぐ次の連載記事を入稿するタイミングなので、 頭の中をブラッシュアップするつもりで綴ります。 私は物書きなので、原稿を執筆することは日常的な作業です。 でも、納期が迫れば有無を言わず執筆に集中することになるので、 普段通りの生活リズムを見…

感動を呼び起こす『苦労話』の書き方

最近もいくつかの書籍原稿に携わっていますが、実用書を除いては『苦労話』は必須です。成功だけを書き連ねても、ただの自慢。「何度も失敗をくり返して、ようやく成功した!」という流れがあって、やっと読者も感動できるものです。ただ、同じ苦労であって…

机選び、ポイントは『奥行き』

ちょうど、これからの時期は引っ越しのシーズン。新しい空間にあわせ、普段使いの机も変えたいものです。私はライターとして、毎日10時間以上は机に向かっていますから、いろいろ思うところもある訳で。多くの人にオススメするのが、『奥行き』へのこだわり…

原稿執筆、わずか30分で眠気に襲われる方法

原稿執筆、その最大の強敵は『眠気』です。 どんなに納期があっても、気持ちの余裕があっても、書く事が決まっていても、一度、眠気が襲ってきたなら、たちまち書き手は、KO状態に。気合いで「寝ない!」と決めれば体勢は維持できますが、脳内の思考回路は…

あと1要素を加えられたら、ライター消滅の『可能性』がある

体感的にではありますが、ブログやSNSなど、日常的に文章を綴って自己表現される方が増えているな、と最近よく思います。そして、みなさん文章がお上手です。もちろん、そのままでは使えない文章も多いのが現状ですが、その違いは、何かしらの1要素のみ。こ…

書籍原稿とジグソーパズルの共通点

ここ2、3日の間、3歳の娘が黙々とひとり遊びをしています。どうも、少し前に祖母が買い与えたジクソーパズルにはまっているそう。子育てをされた方はご承知の通り、ひとり遊びというのも大事な発育のサインですよね。 さて、書籍原稿の執筆が多い私も、最終…

ライターが『高速バス』移動で得るもの、失うもの。

最近はありがたいことに、遠方まで取材に行かせていただく機会が増えました。ただ、経費や予算は限られているので、『高速バス』で移動するケースも。 万物に共通ながら、メリット(得るもの)とデメリット(失うもの)は必ずありますから、ライターの視点で…

言い切り文の大切さ

A:「コーヒーは健康に良いから、私は毎日飲む」B:「コーヒーは健康に良いと聞く。だから私は毎日飲む」私は業界紙記者を経て物書きになったためか、Aのような書き方は「断定的だな」と思うので、避けています。 なので、多くの場合はBのような書き方にする…

『美風景の記憶』が文章表現を豊かにする

先日、某雑誌の取材で徳島県の祖谷に行ってきました。 日本三大秘境と称されるだけあって、目的地は、アップダウン激しき細道の先に。 さらにこの日は大雨で、わずかな晴れ間を待っての撮影となりました。

書くだけじゃない、ライターの仕事 ~児童書編~

「最近の子どもは本を読んでない」という意見がありますが、 私の周囲では、自分の小さい頃と同じくらいか、それ以上の冊数を読む 子ども達がたくさんいます。

『書く』だけじゃない、ライターの仕事 ~ウェブ記事編~

ライターのお仕事、連載第2回目は「ウェブサイトの記事」編です。 前回の雑誌と同様に、取材→書くという流れは変わりませんが、 やはりウェブ独特の細かな作業があります。 そしてこちらも発注者、つまりウェブ制作会社によって作業内容は様々ですので 一例…

中高生が『読書感想文』をそこそこ上手に書くコツ。

先日、中高生の前で話す機会があった私は、 あいさつの代わりに 『読書感想文』を書くコツについて、お話をしました。

天気と『原稿を書くスピード』のちょっとした関係性

今日・明日あたりでやってくる台風26号は「大型で強い」そうですが、 フリーランス&連日納期が続く私といえば、 事務所で粛々とキーボードを叩き続けています。 さて、天気と『書くスピード』の関係性について それほど論理的ではありませんが、若干書いて…

『書く』だけじゃない、ライターの仕事 ~雑誌編~

ブログの趣旨として「現代におけるライターの生態」を書こうと考えておきながら 目まぐるしく変化する毎日に、すっかり失念しておりました。 この辺も、毎金曜日に連載っぽく書いていこうと思います。

ライターが原稿を『時給』で書いてはいけない理由

先週のこと。 立ち寄った丸亀のラーメン店で、店主がこんな事をつぶやきました。 麺やスープにこだわるって言っても、一杯が150円や200円のうどんでは無理だね。 そして、うどん屋からラーメン屋へ転身されたそう。 店主のひとことは、私の心にズシンと響く…

『インタビュー原稿』と『音声起こし原稿』は違う?

『インタビュー原稿』と『音声起こし原稿』は違う。これを聞いて、「えっ、当たり前でしょ」という方にも知って欲しいのですが、 実は結構、「?」「何か違うの?」という方が多いんです。 違いがわかる方にも、わからない方にも伝えたいお話です。

ライターが『コンペ案件』に関わる際の注意点

ライター自身が「コンペ」で仕事を受注する事はありませんがweb制作会社とチームを組む形で携わる機会が、少なからずあります。 私もこれまで、何度かコンペ絡みの案件を引き受けましたが、失敗や苦労もいくつかあって、いろいろ勉強させられました。 ライタ…

一事業として「書く」仕事を位置づける

「原稿を書く」という行為は職業ライターが日々仕事をする主体であり、すべてです。 別にオヤジギャグを言いたい訳ではありませんが、 それを一事業として位置づけてみては?という提案をしたいと思います。

物書きが必ず手元に置いている本?

記者経験がある方なら、常識的な話題です。 世の中には『物を書く仕事』がいくつか存在しますが、 現役記者、記者経験をもつ物書きの方が、必ず手元に置いている本があります。 これはブロガーさんにもお薦めしたいので、書かせていただきました。

5歳の作品に見る、読書の効用。

うちの子ども達が通う保育園で、今日から作品展がはじまりました。 朝、子ども達を送るときに、早速作品を見たのですが、 ふと、「これって、文章と読書の関係に似てるな~」って思いました。 読書って、文章を上達させる効用があり、必要な作業なんだと思い…

とあるiPhoneユーザーの会話を聞いて。

今朝はネットのニュースサイト、FacebookのタイムラインなどまさにiPhone一色です。 もちろん私も関心を持っている一人ではあるのですが、それにしても、ファンの熱狂ぶりはすごいなと思いました。 さて先日、カフェで本を読んでいると、同世代くらいの男性…