『40歳の壁』を書け上がる!~30代フリー書籍編集者小田の戦術ノート~

ライターの多くがぶつかる『40歳の壁』。ライターから書籍編集者へとシフトしながら壁を駆け(書け)上がる30代の生き様を綴ります。

著者発掘コンテスト、審査の基準は?

「出版って、どんな基準で決めているの?」
 
3月5日(土)著者発掘コンテストの開催が迫ってきた中、何人かからご質問をいただいています。Facebookのイベントページでは、「応募要件」として列挙していますが、それをクリアした上で「こんな企画なら審査が通るかも?!」というポイントについて、ご説明したいと思います。
 

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◆「価値あるコンテンツを、本の形にして発信する」のがコンテストの主旨

まずはコンテストの主旨を確認しておきましょう。
著者発掘コンテストは、「良い企画でれば、金風舎レーベルで電子出版する」というものです。
著者さんは、
 
①自分で企画を考える
②編集と企画を整えてから、原稿を書く
 
という2つの作業をやれば、あとは金風舎が出版しAmazonで販売できるようにしてくれます。そして、費用も作業負担もこちらで受け持ちます。
私は「著者さんにとって、こんな好条件での出版って、日本じゅうどこを探してもない!」と自負しています。
 
なにより、共催の金風舎さんが「協力するよ!」って言ってくださったから実現できました。
金風舎さんは、「読まれる本をつくる出版社」と掲げられています。そして、実際にこちらのレーベルは、他社が「なんで?」と驚くほど売れる本を出しています。コンテスト発の本も金風舎レーベルから出版するので、「読まれる本」であるための条件が審査基準になります。
 
もう一点。私が必死に動くのは、「100年後にリアルな現代を残す」という事業Missionと「一冊の本で、誰かをハッピーにできる」という理念があるからです。しかし一方で、「誰でも出版できる!」とはしたくありません。価値のあるコンテンツのみ、本の形にして発信しようと考えています。

 

◆ポイント1:コンテンツがオリジナルで、光るものがあるか

まずは企画内容から。
コンテンツという言葉での理解は難しいかも知れませんが、端的にいえば、ご自身が「自信を持って伝えられるもの」ですね。
そして編集者は、そのコンテンツを研ぎ澄まして、読者に刺さるような切り口やストーリーを考える訳です。
 
そんなコンテンツなので、「自分以外の誰かが語れる」ものでもダメですし、「特定の誰かが不幸になる」ことがあってはなりません。幅広い層にウケる内容ではなくとも、目にした誰かにとってキラリと光る内容であれば、それは「良い企画」といえます。
 
オリジナリティについて、現代はあらゆる情報が氾濫しているので、厳密に「誰も発信していない」というのは難しいでしょう。でも、そこに自身の考えや経験、ノウハウがあれば、それも新しいコンテンツといえるでしょう、
 

◆ポイント2:著者自身が「コンテンツを具体的に発信する」かどうか

私はこれまで30冊以上の本を編集してきましたが、著者さんの中には「本を出版できた!」と満足して終わる方もいらっしゃいます。
 
著者発掘コンテスト発の電子書籍は、そうであって欲しくない。
本にするのがゴールではなく「活用して、コンテンツを発信する」というのがキモです。そうでなければ、私が理念に掲げている「ハッピーにする誰か」に届かないまま埋没するからです。一方で金風舎レーベルの本は、著者さんのニーズや売れ行きにあわせてPOD(プリント・オン・デマンド、有料)も対応していただけますし、私個人も発信を後押しできるような提案をさせていただきます。
 

◆ポイント3:著者の熱意&行動力

著者発掘コンテストでは、出版企画を審査するものですが、さらに「当日ご参加いただいてプレゼンをお願いする」ことにしています。
 
一般的に出版社は「出版企画書」で判断しています。それを前提として、いろんな方が「出版企画書セミナー」を開催されている訳ですね。これに対して著者発掘コンテストでは、人物も重視しています。これは著者自身の熱意、またそのバックにある苦労や体験というものが、原稿ににじみ出てくるからです。事実とその時の感情に肉迫した文章こそ、人を感動させられるものでしょう。だから、短時間ではありますがプレゼンの姿から人柄を知ろうと考えています。
 
そしてもう一点は、行動力です。
実際に出版が決まっても、原稿を書き上げるには相当の労力と時間を要します。私のような「原稿を書くのが仕事」というなら話は変わりますが、そうでなければ日々の仕事や生活をしながら原稿を書くことになるので、やはりある程度はアクティブであるというか、実際に行動できる人でなければ著者になれないと考えています。
 
ちなみにコンテストの審査通過者でも、出版決定後から一定期間で原稿を書き上げなければ無効にすることをお伝えしています。
一番心が燃え上がっているときに書き、さらに冷静かつ客観的に原稿を見直して出版する。
それが大事だと思うのです。
 
 
さて、以上のポイントをご参考いただき、ぜひ著者発掘コンテストへご参加ください。
企画書の作成が不安な方には、「作成準備シート」もご用意しています。また、当日お越しいただき、第1部のセミナーを聞いてから後日に提出いただくことも可能です。お問い合わせはこちらまでどうぞ。
 
 
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