『40歳の壁』を書け上がる!~30代フリー書籍編集者小田の戦術ノート~

ライターの多くがぶつかる『40歳の壁』。ライターから書籍編集者へとシフトしながら壁を駆け(書け)上がる30代の生き様を綴ります。

ライターと『ビックリマン』シールの意外な共通点

先日書いた「同業はライバル?or仲間?」を読んでいただいた方から、
1つご指摘をいただきました。

(引用1)
>確かにライターって、少ないパイ(仕事)を奪い合うので
ライバルと意識することは仕方ない部分もあるでしょう

(引用2)
>それは、どうしても仕事が重なって、仕事の依頼を引き受けられない時、
ただ「すいません」ではなく腕の確かなライターさんを紹介してあげられれば
きっと相手が助かると思うからです。

この引用1引用2の文が矛盾しているのでは、ということ。
引用1だけを読むと、
仕事の数<ライターの数 と感じます。
同じく引用2を読むと、
仕事の数>ライターの数 と感じますよね。

実は、これはどちらも正解なんですが、
少しわかりにくいので、補足させていただきます。


で、例として登場するのがビックリマン』シール
そう、30~40代の多くが子どもの頃に熱中した
あのシールです。
私の場合は、まわりの友人につられて集めていた程度ですが、
それでも2日に1個はチョコを買っていた記憶があります。

さて、このシール集めを思い出して欲しいのですが、
集める目的といえば、『全○○種類!』を全部集めること。
なかには、何十個にひとつしか入ってないような
ホログラム入りのレアシールがあったりして、
子ども時分の少ないお小遣いで集めるには、結構苦心しました。

ライター業界も、実はこの『ビックリマン』シールと
状況がよく似ています。
中身が見えない『ビックリマンチョコ』の袋には、
シールが必ず1枚入っています。
だから、集めれば集めるだけシール自体の枚数は増えますが、
自分が欲しいシールをGETするには大変な訳です。

実はライターも、中身の見えない袋に入ったシールと同じ。
この社会にはライターを名乗る人は、かなり大勢います
しかし、文章のクオリティ
そして発注者や読者のニーズにあった文章が書けるかどうかは、
ライターにその仕事を依頼してからでなければ判断できません。

また、レアシールほど稀少ではないにしても、

  • 文章のクオリティ
  • 納期を守ること
  • 社会的な常識があること
  • フットワークが軽いこと
  • 仕事への責任感が強いこと

などの能力を備えたプロライターって、
残念ながら、そう多く存在しないのです。

でも、レアシールならぬプロライターを見つけ出すヒントは、
ビックリマン』チョコの外袋よりは豊富にあります。

これはまた次回、まとめてみたいと思います。

―残り7年と358日―