『文章術』系の本を読むタイミング
世の中には、いわゆる『文章術』系の本がたくさん出版されています。
「文章をうまく書けるようになりたい」という願いやコンプレックスは
いつの時代も、多くの方がお持ちのテーマであり、
書くことが生業である書き手にとっては、書籍にしやすいテーマでもあります。
さて、これら『文章術』系の本がこれだけ数多く出回るということは、
厳しく指摘すれば、
万人の悩みを解消できるような効果が得られる本がない。
ともいえるでしょう。
私は著者側への批判をしたい訳ではありません。
ダイエット本やハック系の本と同じく
タイミングなど、効果が得られるコツがあると考えています。
◆『文章術』を読むだけでは、効果なし。
文章は
・書く→他者から誤りを指摘される→直す
・書く→さらに的確な表現を自分で見つける(研鑽する)→直す
を繰り返していく以外に、うまくなる方法はない。
これが、私の持論です。
いろんな方が書かれた『文章術』をどれだけ読んでいても、
実際に文章を書いて、使い方をカラダで覚えておかなければ
その知識を十分に発揮することはできない。そう考えています。
ただし、表現や展開の技巧が優れている名著を数多く読むということは、
それら優れた点が自然と目に入っていく訳ですから
これらは数、時間を読んでいる分だけ力がつくもの。
だから私も、合間を見つけては
いろんなジャンルの著書を読むように心がけています。
◆「書けない」「どうしよう」・・・悩みに直面した時がベストタイミング
では、『文章術』の本はどう読めば効果的か。
私が思うのは、悩みに直面した時がベストタイミングだと考えています。
実際に文章を書き、どうしようかと悩む瞬間。
この時にこそ、「自分が何に悩んでいるか」、「何が知りたいのか」が
明確になっていると思うのです。
悩みの記憶が鮮明なうちに(またはちきんとメモして)本を選ぶことができれば、
ただ漫然と本を読むよりは、
読み手側の意欲も、吸収する深みも差が出てくると思います。
もちろん、『文章術』系の本を読んでいて気づくこともあるでしょうから、
一概には言い切れませんが、
少なくとも、ただ読むよりは
具体的に『文章を書く』という作業を加えた方が効果的です。
また『文章術』の本を読みつつ、ブログやSNSの投稿をこだわって書けば
データとして本の効果が可視化できるのかも知れませんね。
-残り6年と363日-