『40歳の壁』を書け上がる!~30代フリー書籍編集者小田の戦術ノート~

ライターの多くがぶつかる『40歳の壁』。ライターから書籍編集者へとシフトしながら壁を駆け(書け)上がる30代の生き様を綴ります。

塵(ちり)が積もっても、山にはならない

多くの人がご存じだと思いますが、日本には
塵(ちり)も積もれば山となる
ということわざがあります。
 
「ごくわずかなものであっても、積もりつもればやがて山になる」という意味ですが、
塵といえば、ふわ~っと風に舞うものなので、
山のように積もるまではかなり静かな雰囲気で、じっと静かに時間が流れるようなイメージです。
 
私といえば、「自信がない分、努力でカバーする」タイプなので、
個人的には好きな言葉でもあります。
 
さて、先日のことですが、ある先輩が興味深い一言を発していました。
それは、表題の通り
「塵も積もれば山となる」っていうけど、そんなもんでは山なんてでけへん!
ということ。
逆転の発想はありきたりではありますが、少し考えさせられた内容でもありました。

 

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(画像:Wikipediaハワイ火山国立公園)
 

◆過酷な状況から、山が生まれ環境ができる

 
私は地学に詳しい方ではありませんが、
山というのは大地がぶつかって隆起したり、くり返し火山が噴火したりして、
長い年月をかけて出来上がっていくものですよね。
 
その過程といえば、地震噴火がしょっちゅう起こるものであり、
確かに、「静かな環境下で、塵が積もり続けて山になる」なんてことは、ごくわずかなんでしょう。
そうなれば、
「過酷な環境下でも、少しずつ積み上げれば大成できる」という方が
真意に近いのかも知れませんね。
 
いずれにせよ、山が誕生するには
ものすごいエネルギーが必要であり、周囲には大きな変化が起こるものです。
そして、山ができた後には自然や命が生まれ育ち、
これまでにない新しい環境が作られていくものです。
 
 

◆自ら山を生み、「山登りを楽しむ」生き方

 
仕事面、収入面とも不安定要素が多いライターの仕事では、
「平穏無事に、安定して効率の良い仕事が入ってきて欲しい」と願うものです。
でも、そんなにうまくいくことはありませんし、
想像できないアクシデントや変化が、やっぱり起こります。
 
だから私はこれまで、リスクをできる限り回避したり、分散したりできる方法を
ずっと考えてきました。
 
これはこれで正しい考え方だとは思いますが、
せっかく「山を生み出せる(過酷な)環境」を経験できるのなら、
自ら山を作って新たな環境を生み出し、
山登り(=過酷な環境を乗り越える過程)を楽しんじゃおう!
という考えもアリだなあと思いました。
 
ライターで仕事を受注しながら、
自らも事業を企画・創出し、少しずつではありますが取り組んでいるのは、
この辺の考えでもあります。
 
単に仕事をこなしても人生は進めますが、
せっかくなら、息子が大きくなった時に
「あのオヤジ、仕事楽しそうやな~」って思わせたい。
そんなことを思い浮かべながら、今日もコツコツ仕事をしています。
 
 
-残り7年と10日-