5歳の作品に見る、読書の効用。
うちの子ども達が通う保育園で、今日から作品展がはじまりました。
朝、子ども達を送るときに、早速作品を見たのですが、
ふと、「これって、文章と読書の関係に似てるな~」って思いました。
読書って、文章を上達させる効用があり、必要な作業なんだと思います。
(画像:作品展から-2013/09/17撮影)
◆ヒトの描き方は、誰かから学ぶもの
子育て奮闘中の方、またご経験のある方は頷けるでしょうが、
未就学の年代に描くヒトの絵は、
数ヶ月ほどの期間で大きな成長がみられるもの。
未就学の年代に描くヒトの絵は、
数ヶ月ほどの期間で大きな成長がみられるもの。
たとえば、
- 顔のパーツすら揃わなかったのが、笑顔を描けるようになる。
- 腕や足と体のバランスが、ほどよく整うようになる。
- 遊んでいたり、動いている様子にあわせ手足を曲げた状態で描けるようになる。
といった具合です。
これは先生が「こうだよ」と、手を取って教えてくれることも
あるにはあるようですが、
クラスの雰囲気や日常のようすを見ていると、
多くは隣の子の絵を見て気づいたり、子ども達同士で見せ合ったりして
少しずつ学んでいくようです。
これは工作や遊びも同じで、たとえ言語が未発達な年齢でも
なんとなくコンタクトをとり、意思疎通ができているんですね。
◆現役の物書きも、読書で文章を磨いている
さて、文章のお話ですが、
これもヒトを描く成長ぶりとよく似ていると考えています。
記者や校正士、会社に勤めるライター・編集者などは、
それぞれ文章を書くための訓練を経て、書くようになります。
駆け出しの頃は、原稿が真っ赤になるくらい朱入れをされ、
自分で修正しながら、書き方を覚えていくんですね。
私もこの道を歩いてきました。
そして、ある程度書けるようになってからは、
自己研鑽によって文章力を磨いていくことになります。
この時、実際に多くの先人がやってきた事であり、
現役の作家や著述家、ライターも今なお続けている事が、読書です。
表現の技巧、ストーリー展開、言葉の使い方、トーンなど
自分がそのままマネすることはできないにしても、
文章の優れている箇所は、今後どこかで使えるよう
メモしたり、付箋をつけたりもしながら、記憶に残して、積み重ねていくんです。
そんな視点で、文章の細部を見つめながら読書をすると、
これまでとは違った楽しみ方につながるのかも知れません。
私自身も、少しでもいい文章をクライアントに届けることができるよう、
今日もコツコツ、そして楽しく読書をしています。
-残り7年と18日-