『40歳の壁』を書け上がる!~30代フリー書籍編集者小田の戦術ノート~

ライターの多くがぶつかる『40歳の壁』。ライターから書籍編集者へとシフトしながら壁を駆け(書け)上がる30代の生き様を綴ります。

【ブロガー、起業家さん必見!】自分流「出版計画書」を作ろう

ライターの私は、「自分の本は書かず、人の本を書く」仕事を生業にしています。
ここでは省略しますが、出版にもいろいろとダンドリがあるんで。
そんな私も、自分流の「出版計画書」だけはコツコツ書き上げています。

これが結構「大事だよなー」って思う事が多いので、
この辺でブログにも書いておきます。
私のように起業されている方経営者の方
日常的に情報発信をするブロガーさんには、ぜひおすすめしたいです。

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(画像:足成)

出版計画書といえば、
出版することを検討する段階にある著者と
出版社、制作プロダクション、エージェントさんなどが
打ち合わせつつ作っていく書面ですよね。
また会社や団体などでは、事業と同様に
出版を目標として、それを目指しての行動を計画立てる書面でもあります。

それを表題のように「自分で作る」というのもムリそうですが、
あくまで自分流でいいので、ご安心を。
実はこの要素がいろいろ活用できるので、「計画書」作りをつづけています。
読者の方にも多いでしょうが、私も「作文」が好きでして。。。

 

◆考えるポイントは5つだけ!

出版計画といっても、本当に出版すると決まっていませんから、
・部数
・価格
・販売戦略
・制作費用
なんて部分は、もちろん考える必要はありません。

私が考えておいた方がいいと思う要素とは
 
1,内容
2,読者層(どのような人に読んでもらいたいか)
3,現時点で内容が類似する書籍、ブログ
4,3,と自身の本との相違点
5,章立て
 
の5点です。
 
これを①いかに明確にするか②そのためにどう行動するか--
まで考えられたなら、それで十分だと思います。
たぶん、これを作るのに必要な時間は、長くて小一時間といったところでしょうか。

しかし、これを単に夢物語的な位置付けにするのはもったいない!
関わる出版社やその社の販売戦略、原稿量などで大きく違いが出ますが、
基本的に紙の本で出版するとなると、3ケタの金額になるということを肝に銘じ、
実際はお金を出さないにしても、
それくらいのお金をかける気持ちで計画書を作れば、より効果的でしょう。
 
こうして計画を立てると、楽しい将来像、そして今何をすべきかが見えてきます。
経営者さんであれば、
自分が描くストーリーを具現化するための行動が。
ブログやメルマガをやっているのであれば、
自分は今、何を書くべきか。何を伝えるべきかが。
出版計画書は、それらを確認するための手段であり、ツールなんですね。

出版は本を出す行為ではありますが、
現代においては本以外にも情報を発信する手段がありますから、
情報発信に関わる人にとって、上記5点は
いつも考えておく必要があると、私は思います。
 
 

◆3カ月毎に見直し、一歩でも具体的に行動する

そして、作るだけでなく見直すのが大事です。
起業されている方は、やっている人も多いと思いますが、
事業計画も折々に見直したり、
その計画と現状の進捗を比較して、行動を変えますよね。
これと同じで、私たちも時々刻々と心境を変化させながら、
日々成長と退化を繰り返して生きているのですから、
それに伴って変化する考えを、計画書に反映させていく必要があります。
見直す頻度は個人差があるでしょうが、
私は3カ月くらいを目安として、見直しするようにしています。
 
ちなみに私は2010年に初めて自分なりの計画書を作りました。
これは自分の苦労体験。それなりに苦労したんです。
でも、読者に自分の苦労を分かってもらっても、
自分が満足するに過ぎないので、作り直しました。
 
その後、今度は最高のチームで歴史に残るような仕事をしたので、
それを多少アレンジして文芸作品にしようと考えました。
でも、いざ書きはじめてみて、
文芸作家さんがいかにレベルの高い仕事をしているかを感じさせられました。
自分が得た感動を、第三者にも感動できるようには(今の力量では)書けない
そう自分の非力を認め、再び作り直したのです。
 
そういった感じで、何度も何度も
作っては直しの連続で今日まで来ています。
そして、その度に、
「自分で本を書かず、人の本を書く」仕事で良かったと思うんです。
私はもっともっと人間を学び、心を磨く必要がありますが、
その作業をしつつ、出版計画を立て、
自分の発信する情報の方向性を、きちんと見極めていきたいと考えています。
 
―残り7年と59日―