『40歳の壁』を書け上がる!~30代フリー書籍編集者小田の戦術ノート~

ライターの多くがぶつかる『40歳の壁』。ライターから書籍編集者へとシフトしながら壁を駆け(書け)上がる30代の生き様を綴ります。

『アイデアの自己保有』は、95%失敗する

誰にだって1度や2度は、
「あっ、イイこと思いついた!」って経験があるはず。
 
ひらめいたアイデアは、他人に盗まれたくない!
そっと自分の胸の内にしまい込んで
そう思うのが、人間ってもんでしょう。

そんな『アイデアの自己保有』は、たいてい失敗します。
その確率は95%
なぜ言い切れるか。それは経験があるからです。

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◆そもそも、盗まれて損するレベルか?

 
種明かしをすると、この記事を書くために
『自己保有した』経験を書き連ねてみました。
すると、出てきたのが20個
うち成功したのは、たった1つ
自分の胸に秘めていて、忘れてしまったものも
実行していない時点で、失敗とカウントしました。
なので、95%。以上です。

ちなみに、唯一成功した(5%)は、
フリーライターとして歩み出した時、通っていた某講座で
  • 教えを受けた講師を「将来のクライアント」と見て、きちんと挨拶(&営業)しておく
という、ごく当たり前なアイデアのみ。
とはいえ、
これが奏功し、極めて幸運なスタートダッシュを果たせたので、
大成功だったんですね。
 
さて、話を戻します。
いま冷静に、自己保有していたアイデアを見返しました。
すると、おかしいくらい
「それが万一盗まれて、損するか?」というレベルの低さでした。
まあ、思いついた時は無我夢中ですから、仕方ない。
なによりこれらを仮に実行していれば、取り返しがつかない程の
大損だったと思いました。
 

◆慎重を期すなら、練り上げて相談を

 
いま私が進めている事業は、これまで20人ほどの皆様に
貴重な時間をいただき、話を聞いてもらいました。
最初は、以前から「この人にまず相談」と決めていた方へ
企画書を送って、ご意見を聞くことからスタートしました。
 
これは既存のwebサービスを組み合わせた“だけ”なので、
パクろうと思えば、簡単にパクれるもの。
なので、かなり慎重に事を進めました。
それが結果的に、じっくり考えを練り上げる事につながりました。

プランを練る上げる工程では、類似サービスとの差別化が必須です。
これを考えていくうちに、
「自分しかできない」部分が何かを探求し、ポイントが研ぎ澄まされました。
プランの中身が深まっていったのです。
つまり、
考えて、練りあげることで、
「盗まれる(パクられる)」懸念要素が減っていくんですね。

 

◆相談相手から発展する関係性

 
自分が信じて相談する相手。
それは、出会ってはじめての相談ごとかも知れません。
それでも、何か自分にとってプラスとなる意見が聞けるかもしれない。
そう信じて、相談してみましょう。

相談する。
この第一歩の行動こそ、関係性を急速に発展させます。
 
相談相手は、あなたの協力者になってくれます。
ビジネス的な協力でなくとも、心の支えだったり、応援団だったりと
思いがけない形で、サポーターになってくれます。
 
これは理想論でも希望あふれるエピソードでもなく、
自らが経験した、現実の話。
もちろん傷つくこともありますが、結果は総じてみるとベターな感じでした。
今、まさに『自己保有』している方。
最寄りの相談相手に、ぜひお声がけを。
 
―残り7年と116日―