『40歳の壁』を書け上がる!~30代フリー書籍編集者小田の戦術ノート~

ライターの多くがぶつかる『40歳の壁』。ライターから書籍編集者へとシフトしながら壁を駆け(書け)上がる30代の生き様を綴ります。

【読書】集客への悩みを解決する一書。赤松範胤著「地域No.1コンサルタントがしていること」

私自身がこの一年を振り返る時、乗り越えたといえる壁がある。
それは集客という不安と現実だ。
事業を進めていく上では逃れられない悩みではあるが、自身としては11月開催の著者発掘コンテストを通して、「精一杯考えて、行動すれば乗り越えられる壁」だということが理解できた。しかしながら、師走に入って手元に届いた一書を開いたとき、「もっと早く発刊されていれば」と思わず口にしてしまった。それが、今回紹介する一書である。
 

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「第1回著者発掘コンテスト」、2名が審査合格で出版へ!

少々遅くなりましたが、ご報告を。
 
シュウ=ライターズインクでは2015年11月20日(金)に、第1回目となる「著者発掘コンテスト」を開催しました。
 
これは「自分の本を出版したい!」という方の出版企画を審査し、見事合格した作品のみ「出版社の費用負担で電子出版する」というもの。当日は7名にエントリーいただき、その中から見事2名が審査合格となりました!
 
この企画は、日本商工会の小規模事業者持続化補助金で採択された「ワカモノひとり起業家に向けた出版支援サービスの提供事業に基づいて実施したもので、入場料含め、完全に無料で審査を行うことができました。ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!

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(開催概要は下記を参照)
 

◆2時間の大半が「企画プレゼン&アドバイス」という濃密さ

開催にあたっては1か月前から告知をスタートしましたが、その後2週間は参加表明も少なく、主催者の私としては非常に焦っていました…

しかしながら、多くの方にご支援いただいたことで、2週間前あたりからエントリーをしていただく方が出はじめ、本当にお忙しい中で企画書を作りあげてくださいました。事前に企画書を出していただくことで、審査する側もじっくり書面に目を通すことができ、短時間ながらもグッと力を込めたアドバイスができたと感じています。
 
さらに当日は、1人5分ずつのプレゼンを実施。プロフィールと企画をご説明いただきましたが、いずれも情熱と真剣さを感じるお話ばかりでした。私自身も審査に加わったのですが、この光景に心から「自分が力をつけて、この企画から最高の作品を生み出したい」と思いました。プレゼンは7人で、お一人ずつ実施し、さらにアドバイスしたこともあり、2時間のうちの大半をこれに費やすという濃密な場に。私も含めてですが、本当に多くの事を学ばせていただきました!
 

◆主催者としての「気づきと決意」

今回のコンテストは、共催者として参画いただき、様々にご協力を賜った金風舎様のおかげで開催できました。
ただ、私としては今回限りではなく、継続的な事業としていくことを念頭にしていたので、今後の進め方について悩み、考えました。事業のMission(使命)や展開するサービスの中身については、ある程度詰めて当日を迎えたものの、「ビジネスとしての視点」と「コンテストの作品を必ず売れるようにする」との思いについては、さらに充足させていきたいと心から感じました。
 
コンテスト当日は、エントリーいただいた7名の皆様が、本気になってプレゼンに臨んでくださいました。その姿を拝し、私自身は先の2点について、これまで以上の決意と行動を持って取り組む所存です。そしてもう一つ、当日の光景を思い返すとき、当初から掲げる事業Missionや想い、手法に間違いはなかったとも確信しています。
 
さらに、開催して数日が経ってから、今回参加されなかった方から個別にメッセージを頂戴したことも、大きな力になっています。
次回は、現況と社会の動きから考えて、2016年3月に開催しようと思い描いています。第2回著者発掘コンテストも、どうかよろしくお願い致します。
 

◆参加者、審査合格者もさっそく始動!

さて、今回は7名中2名の方が、条件付きではありましたが審査合格となりました。出版企画ゆえ内容は伏せますが、すでにプロジェクトが始動しております。
また、残念ながら企画を再検討いただくことになった皆様にも、より鋭い企画となるよう討議し合う場を検討中です。ここに新しい方もご参加いただきながら、第2回著者発掘コンテストへとつなげてまいりたいと思います。
 
さいごに。
今回エントリーいただいた皆様からは、実は直前まで「企画あるけど、まだ固まってない」「時間がなくて企画書をまとめられそうになくて」というお声を聞いていました。それでもご参加いただいて、きっと得るものがあったのではないかと(勝手ながら)思っています。今後も、一人でも多くの方が、誰かのために役立つ情報発信をされるよう、私としても全力で取り組んでまいります。
 
Facebook「じぶん出版Lab」
 

紙/電子出版のメリット比較【2015年版】

1か月間から毎日告知してきた「著者発掘セミナー」も、現状で企画書作成中の方を含めて7名で、締切まで残り1日となりました。ご参加表明いただいた皆様、今回は所用で参加できなかった皆様も、本当にありがとうございます。
 
今回は小規模事業者持続化補助金の採択事業ですが、今後も自主事業として継続していきますので、どうかよろしくお願いいたします。
 
さて、ちょうど当日のプレゼン資料を作っておりますので、ここで紙/電子出版それぞれのメリットを比較し、下記にまとめておきたいと思います。
 
立ち位置としては、電子寄りですが。今後さまざまな点で大きな変化はありそうですが、2015年版として綴ってみました。

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◆「紙より電子の方がメリット大」な点5つ

①著者側の費用負担が少ない
 =商業出版でも、コンサルタントや出版社によっては、数十万~数百万円かかることも。
 
②読者側は、購入価格が安く済み、即座に入手が可能。持ち歩きも軽い
 =データのため、紙の印刷・製本費、流通コストがゼロ。何百冊を持ち歩いても、実物ではないので軽さはそのまま。 
 
③原稿の最低文字数が少なく済み、著者の想いを凝縮させた作品が仕上がりやすい
 =紙出版の3分の1程度あれば十分。その分、エッジが鋭い企画での出版もできそう。
 
SNSでの展開と相性が良く、TwitterFacebookから新規読者とのマッチングが図れる
 =電子出版を読む端末はスマホタブレットSNSもこれら端末と相性が良く、URLを貼り付けるだけで展開できる。
 
⑤万一、出版後に修正の可能性が生じても、費用負担なく対応できる。
 =データをアップロードするだけなので、万一あとで修正の必要が出てきても対応できる。
 

◆「電子より紙の方がメリット大」な点5つ

①実物の本を手にでき、質感が楽しめる
 =なにより存在感があり、手触りも楽しい。ただ、Amazonのプリントオンデマンドに対応する本が増えてきています。
 
②書店での販売や図書館への配架ができ、それら場所で新規読者とのマッチングが図れる
 =書店は全国的に減ってきているものの、図書館利用者数は近年伸びています。
 
③金額をかける分、得られるステータス感が大きい。
 =こちらは個人の感覚なのでなんともいえませんが、比較すると大きいのは事実です。
 
スマホタブレットの操作に不慣れでも、電源がなくても、ページを開けばすぐに読める
 =スマホを使いこなすスマホネイティブ世代が今後増加していく一方で、やはり操作に不慣れな層が一定数いるのも事実。想定読者を考えて判断することが重要です。
 
⑤(商業の場合)出版社がプロモーションを手伝ってくれる。
 =自分で販路また人脈がない人は選択としてアリですが、そもそも著者になれる可能性がそう高くありません。
 
結論としては、それぞれの特性を上手に活用することが大事だということです。
基本的なことですが、「誰に読ませたいか」「本をどう活用していきたいか」を出版前から考えておき、そこから判断することになります。これを踏まえて、私も次の事業展開を考えているところです。