『40歳の壁』を書け上がる!~30代フリー書籍編集者小田の戦術ノート~

ライターの多くがぶつかる『40歳の壁』。ライターから書籍編集者へとシフトしながら壁を駆け(書け)上がる30代の生き様を綴ります。

ネガティブ思考な経営者こそ、新事業が見える。


「起業家や経営者は、ポジティブ思考が大事」なんて言いますが、無理に性格を変えたって仕方ないというのが私の持論です。これまで取材で数多くの経営者とお話してきましたが、ネガティブな方も結構いらっしゃいました。

さて、どんな仕事でも「こうなったら、もうおしまい!」というリスクがあります。

私のような物書きは、原稿が書けなくなった途端にごはんが食べられなくなります。口述筆記という手法もありますが、私のスタイルは「キーボードを叩きながら表現を選んで綴る」というものなので、おそらく執筆は困難でしょう。人生、というと過言ながら、仕事上では「最大の危機」です。
 
最大の危機なんて、想像もしたくない!
でも、想像してしまうのがネガティブ思考者のクセ。私もたまに考えてしまいます。しかし、そんな考えから私は新たな事業が見えてきました。このプロセスについて、綴りたいと思います。
 

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◆考えるべきは、回避でなく「対応策」

 
突如降りかかる不幸や危機というものは「回避したい」と思うのが常。しかしながら、どんなに注意を払ったとしても、回避できないというのも人生です。先行きばかりを不安がっていても、前は進めない。大事なことは「危機が起こった時に、どうするか」という対応です。
 
さらに付言すると、経営者はリスクを想定することが大切。危機状態になってから対応するのでなく、「危機を想定して対応策を考える」ことが求められます。この点だけでも、日頃から「ああなったら、どうしよう」と考えるネガティブ思考はプラスに作用すると私は考えるのですが・・・
 
私の場合は、先の通り「原稿書けない」という危機状態を想定して、対応策を考えていくことにしました。
 
 

◆「仕事=生きる糧を得る」という責任感をスコップに

 
原稿が書けなくなったら、どうするか。
シンプルに考えれば「仕事を変えて糧を得る」しか方策はありません。転職か、事業変更ですね。もちろん未経験の世界へ飛び込むという選択肢もアリですが、危機発生時の年齢や状況、体力なども勘案して判断することになると想像できます。
 
経験を生かしながら仕事を変える場合、どういう進路をとるべきでしょうか。物書きはどう考えても「書く」ことがメインですが、視野を広げて考えを掘り下げると、実は「書く以外の能力」も養えていることに気づきます。

さらにそれらのうち、「私にしかできない(といえるくらいの)専門的な能力」こそ、生活の糧となり得るものといえます。私の場合は
 
 ・他の方が書いた文章が適切かどうかをアドバイスする(=執筆指導)
 ・ストーリーを一緒に考える(=出版企画書作成)
 ・私のような書き手を生み出す(=ライター育成)
 ・私がつながっている専門家を紹介し、一緒に仕事をする(=紹介、共同プロジェクト)

などが浮かびました。もちろん、この間は書き出したり、友人に相談したりといろいろなアクションを起こしました。決して危機状態になった訳ではありませんが、生活の糧を得るという責任感が突き動かしたというか、考えを深めるスコップになりました。
 
          *

私がこうした考えをしてから、1年と数ヶ月が経ちます。相変わらず仕事に忙しい日々ですが、考えては動き、また考え、試行してきました。そして、試行したいくつかの事が事業として取り組めるようになってきました。
 
これは、あくまで「考え方の一手法」に過ぎません。しかしながら、性格によっては適している考え方だと確信しています。なぜなら、少なくとも私自身にとっては適していましたから。ただ、試行(=アクション)がなければ無意味というのも共通点。ネガティブに考えているだけというのは、やはりNGでしょうね。
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★書籍ライター 小田宏一 | 個人事務所シュウ=ライターズインク 公式ページ   http://writer-oda.com/top
 
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