『40歳の壁』を書け上がる!~30代フリー書籍編集者小田の戦術ノート~

ライターの多くがぶつかる『40歳の壁』。ライターから書籍編集者へとシフトしながら壁を駆け(書け)上がる30代の生き様を綴ります。

補足1:2012年、大阪で活動する30代ライターの実態

『40歳の壁』?モヤモヤしたあなたへの補足で予告の通り、
補足的な記事を書きます。

ますは、ライターの実態です。
わかりやすいよう、今後関係のある内容を端的に列挙していきます。

・「ライター」業は物書きの総称。社内のポジションを指す場合もあります。

  =このブログで扱うのは、私も含む「フリーランス」で「物を書くことでお金を得ている」人であり、ウェブ上のテキストをコピペする専門の方、アフィリエイトで報酬を得る方とは別の世界です。

・ライターに特定の資格はなく、誰でも名乗った瞬間からライターになれます。

・文章の腕を判断することは難しいので、基本的には掲載実績扱える分野経験年数ライター以前の経歴が重視されます。

・ひとりでできる仕事ですが、大抵はどこかの編集プロダクションや出版社、広告代理店などから外部委託されて仕事をしています

  =見えないモノを売る個人商店なので、人脈がなければ仕事を継続していくのが難しいのです。

 

・企業や団体が開講する講座や専門学校などライター養成機関はありますが、現実的には編プロさんで雑用をこなしながら仕事を覚え、ライターとなっていきます

・そのため、編プロさんが請け負うことの多い「雑誌・MOOK」のお仕事が、そのままライターの仕事となって委ねられることになります。

  =20~30代のライターさんは大半が雑誌・MOOKの仕事をしています。

 

納期最優先のワークスタイルなので、休日返上で働いたり、徹夜をしたりすることがよくあります。

・カツカツに予定を埋めて働いても、雑誌メインのライターで平均的な月収は大学初任給と同程度です。

・もちろん自営業なのでボーナスもなく、年齢とともに収入が増えることもありません。

・さらに、自分ひとりで書ける量には限界があり、必然的に収入増にも限界があります。

  =ここまで書けば、『40歳の壁』の意味がわかる方もいるでしょう。


これは活動する地域によっても、仕事内容や各個人の状況によっても異なります。
ただ、私が見聞きしていること、実感していることが上記のことです。