『40歳の壁』を書け上がる!~30代フリー書籍編集者小田の戦術ノート~

ライターの多くがぶつかる『40歳の壁』。ライターから書籍編集者へとシフトしながら壁を駆け(書け)上がる30代の生き様を綴ります。

『先送り』書類整理術、ライターが提案します!

物事はなんでも「先送りする事は良くない」と、よく言われます。
でも、ライターの書類整理だけは、『先送り』こそ効率アップのポイントです!
 
何をどう先送りするのか。ライター特有の事情も含め、書きたいと思います。
 

 

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(画像:PIXABOY)
 

◆ライターは「たぶん不要だけど、捨てられない」書類が多い

 
物が片付けられない人の特徴として
不要とわかっているが捨てられない」という点が挙げられがちです。
ライターは日常的に、多くの書類に囲まれて仕事をしますから、
捨てずに溜めていけば、どんどんと机上の作業スペースが奪われ、
仕事の効率自体が落ちていくこともイメージできます。
 
だからとって、何でもポイポイ捨てられない。
これは性格の問題ではなく、業務上の理由で、
たぶん不要だけど、万一の場合に備えて捨てられない」書類が多いんですね。
 
具体例と理由を挙げれば、
・取材メモ=出版後に問題やクレームが発生した際、詳細な取材内容を相手に提示する必要が生じる
・取材先リスト=類似するジャンルで他の媒体を発刊する際、意図的に取材先の重複を避ける
・校正紙=出版後に誤りが見つかった場合、どちらに非があったかを校正紙で判断する
など。
業務のリスクを回避するために、これら書類はどうしても置いておくべきなんです。
 
「じゃあ、スキャンすれば?」なんて、みんなに言われます。
もちろん、私もやってはみました。
でもうまくいかない
取材メモなんかは、書く字の濃淡や大小にバラツキがあって、
スキャンして、いざ使おうとした時に
「見えない」「判別できない」となって、頭を抱えた経験もあります。
 
あきらかに不要な書類は、サッサと捨てるにしても、
とりあえず書類の多くは捨てずにとっておき、
整理自体も先送りしてしまった方が、時間も労力も効率的だと考えます。
 
そして、発刊から日数が経過し、「問題」や「クレーム」がほぼ発生しない期間になってから
一気に書類の要・不要を判断して、整理をやっていく。
この方が作業効率も上がり、作業にかかる時間も大幅に短縮できると考えています。
 

◆先送りする期間の目安は?


とはいえ、書類を放置しておくと
1週間もすれば、机周りには書類の山ができてしまいますから、
上手に整理し、処分しなければなりません。
 
これは携わる媒体によっても様々ありますが、原則私は「発刊からおよそ6カ月間」
先送りしていた整理に着手し、書類をバサーッと捨てるようにしています。
例えば雑誌の場合には、名刺や取材先リストだけを残しておき
ほかはすべて処分します。
本当は取材メモなんかも残しておくと良いのでしょうが、
とくにグルメ取材なんかだと、メモに付着した油分などが原因で
メモ自体が虫に喰われることも。
なので、ひと思いに捨てています。
 
『先送り』書類整理術。
書籍編集の方、このタイトルで出版できたりしませんか?
そんな売り込みもやりつつ、今日の私は合間に書類整理をやってます。
 
―残り6年と361日―