『40歳の壁』を書け上がる!~30代フリー書籍編集者小田の戦術ノート~

ライターの多くがぶつかる『40歳の壁』。ライターから書籍編集者へとシフトしながら壁を駆け(書け)上がる30代の生き様を綴ります。

自分の『ベスト文字数』を見つける方法

部活で陸上をしていたり、
体育会系の部活やサークルで走り込みをしていた人なら、
自分が走る「ちょうどいい距離」がどれくらいか、
だいたいでもわかっているもの。
ちなみに私は運動がすごく苦手でしたが、
走るなら長距離かなって勝手に思い込んでいました。

このマラソンは、文章を書くこととよく似ていて
やっぱり『ベスト文字数』があると思っています。
それを知っておくことが
自分の得意とする原稿の種類(コラム、論文等)を見極めたり、
仕事のスケジュールを考えたりする上で役立つんですね。

私自身の『ベスト文字数』は1000字くらいです。
100字以下で収めないといけないような雑誌も、
数万字にもなる書籍原稿も書いている私ですが、
基本的にはザッと書いてから調整します。
・短文なら言葉を効率よく省く
・長文なら、しっかりした短文を書いてつなぎ、
最後に全体を読み返しながら、文調や論理展開を整える訳です。


せっかくなので、自分の『ベスト文字数』を見つける方法を書いておきます。

何の根拠もないのですが、
仕事を依頼するライターさんの文章力がハッキリしないときに、
私はこの方法で確かめています。

1、まずは、原稿に集中する時間を「1時間」確保してください。
途中で電話がなったり、違うことをしてはダメです。
2、書くための1時間の前に、「何を書くか」を決めます。
基本的には、ネット検索をしなくていい内容について、
「自分と同世代の人に(そのモノや事柄を)説明する」文章を書きます。
3、書く環境も事前に整えておきましょう。
パソコンを立ち上げ、飲みものを脇に置き、トイレに行っておきましょう。
4、さあ、ようやくスタート。コチコチとキーボードを打ちましょう。
5、「まあ、こんな感じかな」って文章が簡潔したらストップ。
1時間経っていなくても、大丈夫です。

こんな順序で文章を書いてみて、
自然に仕上がってくる文章の文字数が『ベスト文字数』です。
可能なら、3回くらい繰り返すことで精度も上がります

注意したいのは、あくまで『ベストな文字数』なので、
出来上がった文章が、本当にその文字数でいいかは別問題です。
やった方はムリなく自然に書いているので、
大体そのボリュームで、その方は論理展開ができるんでしょうね。
そして短文も長文も、
これを応用すれば書けるようになっていきます。

みなさんも、ぜひ一度お試しあれ

―残り7年と340日―