【読書】集客への悩みを解決する一書。赤松範胤著「地域No.1コンサルタントがしていること」
私自身がこの一年を振り返る時、乗り越えたといえる壁がある。
それは集客という不安と現実だ。
事業を進めていく上では逃れられない悩みではあるが、自身としては11月開催の著者発掘コンテストを通して、「精一杯考えて、行動すれば乗り越えられる壁」だということが理解できた。しかしながら、師走に入って手元に届いた一書を開いたとき、「もっと早く発刊されていれば」と思わず口にしてしまった。それが、今回紹介する一書である。
ある分野についての経験や知識をもち,顧客の相談にのって,指導や助言を行う専門家。
とある。私が尊敬する経営者のひとりは「コンサルタントは指導や助言を行うだけ」と話していたが、私も大半がそうだと思っている。だが赤松氏は違っていて、助言にとどまることなく、むしろ動き回っている。ご友人が大阪でイベントを開催するとなれば、自分から他の友人達に声をかけ、自らクルマを運転して駆けつけるアクティブさには脱帽だ。そんな赤松氏が日々実践してきたノウハウをアウトプットしたのがこの本であり、見出しを読み込むだけでも価値あるものとなっている。
◆コミュニティという土を耕し、肥料を与える重要性
多くのビジネス書著者が語るように、すでに「顧客をモノのように捉え、消費していく」ようなビジネスが通用する時代は終焉を迎えた。
対して現代は、顧客を育てるビジネスへと転換を遂げている。だから懸命に、手間をかけて顧客と接する。だが、接する側が無策であれば、神経をすり減らし、自らの利益を損いながら取り組むことになる。
対して現代は、顧客を育てるビジネスへと転換を遂げている。だから懸命に、手間をかけて顧客と接する。だが、接する側が無策であれば、神経をすり減らし、自らの利益を損いながら取り組むことになる。
ここで考えたいのが、同書のテーマにもあるコミュニティの存在だ。
コミュニティは単に顧客が集う場だと私自身は思っていたが、そうではなく「土壌」になり得ると感じた。顧客だけに奉仕し抜くのではなく、土壌であるコミュニティにも目を向ける。土壌を耕し、肥料を与えるアクションがあれば、おのずと顧客も育ち、次の春にタネをまくときにも良き効果をもたらすということなのだ。具体的なノウハウは、ぜひ読んでいただければと思う次第である。
コミュニティは単に顧客が集う場だと私自身は思っていたが、そうではなく「土壌」になり得ると感じた。顧客だけに奉仕し抜くのではなく、土壌であるコミュニティにも目を向ける。土壌を耕し、肥料を与えるアクションがあれば、おのずと顧客も育ち、次の春にタネをまくときにも良き効果をもたらすということなのだ。具体的なノウハウは、ぜひ読んでいただければと思う次第である。
そしてもう一つ、この本は集客やコミュニティづくりを自ら行い、悩んでいる人だからこそ響く情報が収録されている。常識的なことであっても、取り組んでいくと「見えなくなること」「気づかずに悩んでしまう」ことが書かれているのだ。
ただ、集客の悩みはどんなビジネスでもぶつかるもの。だから、とにかく手元に置いておくことが大事だろう。
この年末年始は、もう一度この本を読み返しながら、事業拡大への一手を練り上げたい。