『40歳の壁』を書け上がる!~30代フリー書籍編集者小田の戦術ノート~

ライターの多くがぶつかる『40歳の壁』。ライターから書籍編集者へとシフトしながら壁を駆け(書け)上がる30代の生き様を綴ります。

社名、人物名、過去の出来事・・・本に書ける情報の限界とは

書籍編集は著者さんのパートナーとして、いろいろな相談に乗ります。そこでよく質問されるのが、「書いてOK/NGな情報」について。悩まれるポイントとしては、
 ・真実のままに書くと、誰かに迷惑がかかってしまう
 ・原稿確認するにも時間と労力に限界があり、そこまでして書こうとも思えない
という2点です。これについて、若干ご説明しましょう。
 

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◆ネガティブな情報なら、「関係者しか特定できない」内容もNG

会社の裏事情、社員やスタッフの話、過去に葬り去った出来事など、情報によっては「まったく知らない人であれば、想像してもわからないもの。だからイニシャルくらいならいいんじゃないか?」という方がいます。そもそも、タイトルに書いた固有名詞は、本文に使うとリアリティが増す効果を生みます。だから、著者としても書いておきたいと思うものなんだろうと思います。
 
しかし、「関係者しか特定できないからOK」とはいえません。たとえば社内で箝口令を敷いている話題であったとしても、その会社を退職して同業他社へ転職した方なんかは、箝口令を守る筋合いもないため、話してしまうこともあるでしょう。それが本に書かれているなら、もう認めてしまっったようなものですから、そこは油断しないようにしましょう。
 
どうしても固有名詞をつかいたいなら、偽名を用いるべきです。また、その際は登場人物や組織体制なども含めてあえて変更し、類推できない状態にしておくことがベストです。
 

◆「日頃から連絡を取っている相手」「即座に謝ることができ、人間関係ができている相手」のポジティブ情報はOK

この点は賛否が分かれるところですが、私個人の見解としては、「先方確認ができる相手であれば、明記していいかどうかを聞く」ことをすすめています。聞いてみて、やっぱりNGなら引き下がればいいし、OKなら儲けものです。
 
また、確認が時間的に難しい場合であっても、「日頃から連絡を取っている相手」や「人間関係ができている相手」なら、自身と相手の信頼関係から考え、本に明記してしまうこもアリだと思います。編集の立場からすれば、何事もなく穏便に出版してほしいところではあるのですが、対してあまりにボカした文章が全編に広がるというのも困りものです。基本的には、「相手に迷惑がかからない」ことを死守して、その上で出すべき情報を選び、書いて欲しいと思います。
 
さて、いよいよ著者コンテストまで1週間となりました。今回は企画出しをしない方もご参加できますので、ぜひお気軽にご参加くださいませ。
 
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