『40歳の壁』を書け上がる!~30代フリー書籍編集者小田の戦術ノート~

ライターの多くがぶつかる『40歳の壁』。ライターから書籍編集者へとシフトしながら壁を駆け(書け)上がる30代の生き様を綴ります。

編集者として、ハードワーカーに書いて欲しい本【160219追記】

著者発掘コンテスト」のアナウンスをしはじめてから、
「おれは書けないけど、こんな本あったら買うよ」みたいな声もよくいただいています。そんな声を実現できるよう、いろいろな方と出会えたらなと思っています。
 
ついでに、私個人としても「こんな著者がいれば、こんな本を書いて欲しいなあ」と思う企画があります。それが、タイトルに冠した「ハードワーカー」です。
 
仕事中毒者(Workaholic)というと非常に失礼なのでハードワーカーとしましたが、まあ、そんな方のことです。もちろん、私もその一員です。そもそも、そんな方に原稿を書けとは言いづらいんですが、そういう方って優秀なので、おそらく2万字程度なら、仕事の合間に1週間くらいがんばってもらえれば十分かと思います。希望、そして期待を込めてこの記事を書いています。

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◆欲しいのは、「体験に裏打ちされた」テクニックの情報

ネット上には「忙しいビジネスパーソンが毎日やっている●つの習慣」的な記事をよく見かけます。私もよく読みますが、書き手はご自身だったり、海外翻訳だったり、さまざま。出所不明というか、どこかからコピペをしたorリライトしたのかなと思う記事もありますよね。内容としては、たまに「それは違う」と思うこともありますが、概ね肯定的に捉えて、できそうなことは実践しています。困るのは「正反対」の記事で、「△△が健康に良い/悪い」論争なんかは、ほぼ交互に話題となるので、もはや両者とも信用できません。
 
こうした情報一つ一つは有益ですが、まとめて本にしても、信用度は低そうです。ただ、これが「毎日ハードワークをこなしている方」が書いたものであれば、その人の毎日を確実に支えているようなノウハウ、本当に役立つテクニックなどに関心を寄せる方は少なくないと思います。なぜなら、それは「体験に裏打ちされたもの」であり、今現実と戦っていることが明らかな著者だからです。
 

◆今後注目されるのは「コンテンツの発信者」

私の周辺だけでも、いろいろな手段で情報発信をする個人が増えました。タイトルやメディア展開などが本当に素晴らしくて、「なるほどなー」と思う事ばかりです。
 
これは傾向としても良いものと捉えていますが、ここが一定の水準に達すると、今度は原点回帰というか、コンテンツの中身だったり、発信者(出所)が重視されると考えます。とくに発信者は、信用度にも関わるところ。飾ることはどうかと思いますが、誇張せず、かといって遠慮せず、相手の視点で自身を発信していくことになるでしょう。
 
そんな発信者の信用度を高めるためにも、本は絶好のツールです。
と、これ以上脱線しても仕方ないので戻しますが、是非ともハードワーカーな方には「健康維持」と「仕事の最大効率化」について、ノウハウ本を書いていただきたいし、私が最初の読者(=編集)になれればなあと思う次第です。
 
【追記】つい最近、業界関係者と話をしていたのですが「読書女子」って、ちょっと流行しはじめているそう。そういえば・・・
「ファッション感覚で読書」をしている方、増えてませんか?
また、「読書をしている後ろ姿ってカワイイ!」って思う方もいると思います。

そんなことを(自然に?わざと?)やっている方が周囲にいれば、ぜひコンテストをご紹介ください!いまなら、企画にまとめるお手伝いをさせていただきます。