『40歳の壁』を書け上がる!~30代フリー書籍編集者小田の戦術ノート~

ライターの多くがぶつかる『40歳の壁』。ライターから書籍編集者へとシフトしながら壁を駆け(書け)上がる30代の生き様を綴ります。

同じテーマなのに、なぜ「あの本」だけ売れるのか?

同じようなキャリアを積み、同じようなテーマの本を出版した著者のAさんとBさん。
 
大差はないはずなのに、
 ・Aさんの本は、書店ランキングのベスト10入り
 ・Bさんの本は、まったく売れないまま
 
こういうことって、実はビジネス書の世界にはよくあります。
読者にとっては、「なんだか不思議だね」でいいのですが、著者としてはそうも言ってられないので、思いつく理由をいくつか書いてみたいと思います。
 
私見ですが、ご参考まで。
 

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理由①:タイミングの違い

 
出版するタイミングについては、「早さ」と「トレンドとのマッチング」の2つがあると思います。
 
まずは「早さ」。マーケティングの世界では常識ですが、大抵の物は「一番はじめに発売した」ものが、最も良く売れます。
本も同じで、まったく類書がないテーマを最初に取り上げた本は、やっぱり二番煎じ、三番煎じよりもよく売れる傾向があります。
 
そして、もうひとつの「トレンドとのマッチング」について。
例えばミカンについて取り上げた本だとして、2015年秋に「ミカンダイエット」が流行したとします。
ここで、
 ・2005年に発刊した「ミカンでやせる!」という本
 ・2015年夏に発刊した「ミカンでスリムに!」という本
Amazonや書店で並んでいたら、どちらを購入するでしょうか。おそらく多くの方は、後者を選ぶはず。
なぜなら、情報の鮮度が違うからです。
 
もちろん、ミカンダイエットが流行したとすれば、年内には続々と類書が発刊されるはず。これらは二番煎じ、三番煎じなのですが、それでも「流行が無い状態よりは売れる」ので、出版する側もどんどん投入します。もちろん、角度や内容で差を付けながら。
 
 

理由②:クオリティの違い

 
クオリティといえば本文の文章力をイメージされるかも知れませんが、私としては「目次」と「表紙」だと思っています。
 
書店で本を買うとき、目次を見ませんか?
Amazonで本を買うとき、表紙を見比べることはありませんが?
そうじゃない、といっても人間はすべてを把握しようとするものなので、気にならないと言えば嘘になると思うんです。
 
目次でいえば、難解な言葉が並んでいる目次よりも、キャッチーでイメージしやすい目次の方が「読みやすそう」と思うでしょう。だから私は、たとえ著者が大学教授や専門家であっても、難解な言葉を避けるようアドバイスしています。
 
また表紙であれば、とくにKindleのダイレクトパブリッシングの場合はjpeg画像を作成すれば登録できますよね。
でも、やはりストア上で「個人がペイントソフトやオフィスソフトを駆使して作ったもの」と「本職がillustratorPhotoshopで作ったもの」を比べると、クオリティの違いは明白です。さらに別の視点から言うと、普段から本を読み慣れている方はそれなりに表紙デザインの流行やセンスを感じる配置ができているものです。
 
本は中身、なんていいますが、目次や表紙も大事にしたいものです。
 

理由③:読者ターゲットの絞り込む度合い

 
読者ターゲットが狭い=購入見込み客の数が少ない
と思いがちですが、私はそうじゃないと考えています。
 
ネット上には、無料で得られる情報があふれんばかりに流れていますよね。それに対して本は、限られたページの中のみに情報があり、さらに有料です。
 
そんな本ですから、
 ・よほど公開されていない情報
 ・独自の視点を織り交ぜたり、異なる情報をあわせて分析・加工を施したりした情報
でなければ、買ってもらえません。
だから、中途半端に広げた対象者へ発信しても、本を買うには至らない。むしろターゲットを絞り込み、その読者が「本当に役立った」と思える本にするべきです。これが結構大変な作業ですが、考えていくうちにコンセプトが磨かれていきます。
 
もし、すでに出版した著者さんなら、もう一度ターゲットを絞り込んで、現時点で有益な情報を加筆し、もう一度出版するべきだとも思いました。
 
最後に、
今回書いた3点は、運の問題だけではないと思います。
燃え上がるような情熱、それらに裏打ちされた妥協なき行動こそが素晴らしい作品を生み出します。どうか、そんな作品と一つでも多く出会えますように。そのために、私は今日も行動します!
 
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