『40歳の壁』を書け上がる!~30代フリー書籍編集者小田の戦術ノート~

ライターの多くがぶつかる『40歳の壁』。ライターから書籍編集者へとシフトしながら壁を駆け(書け)上がる30代の生き様を綴ります。

「反響大なブログ記事」から本にするコツ

少し前ですが、ある方とこんな会話をしていました。
「○○の記事は、ブログではとても反響が大きかったんです」
「それをテーマにして、本を出してみたらどうですか?」
「いや、そこまでボリュームないし、さらに深堀りして書ける自信もないし…」
 
そうなんです。本にするとなると相当のボリュームが必要です。紙だと7万字くらいでしょうか。
それを、わずか1,000字と少しくらいの文字数で綴ったブログ記事から膨らませて書こうとすると、到底無理な気もします。むしろそれが、一般的な感覚ですよね。でも、これって反響があったことは事実なわけで、本になっても良コンテンツである可能性は非常に高いといえます。

f:id:odachin2030:20070730073509j:plain

◆「経緯」「事例」「実用術」で2万字をめざそう!

結論からいうと、ブログ記事から本を出すには、電子出版を考えるべきです。
読者層から考えても「電子より紙だ」なんて固執することは少ないでしょうし、出版後は書店にわざわざ出向くよりもAmazonでポチることでしょう。
そして何より、電子書籍なら文字数に関わらず本になりますから、ボリュームを最優先させて薄く情報をのばしてしまうようなリスクを負う必要もありません。
 
「じゃあ、どうするの?」というところですが、ここは編集としてのアドバイスを。
取り上げる物事の結論を導き出すまでは、問題提起にはじまって、結論にたどり着くまで考えたこと、やってみたことなどが「書くべき内容」として思いつくことでしょう。しかし、これだけではいくらなんでもボリュームが少なすぎるので、もう少し加筆するべきです。そこで考えたいのが、①経緯②事例③実用術―です。
 
①は、問題提起をする前段階で、「なぜこれを問題と思ったのか」を書きます。例えば一つの分野の問題や課題を取り上げるとして、「その分野のことをよく知らない読者」にとっては、問題提起をした意味自体がわからないものです。だから、まずその分野の背景や状況を説明し、問題だと思った理由や出来事を書き、その上で問題提起をします。
 
②は説明から結論を導き出す前後に入れます。「△△ということがあったから、○○という結論が導き出せる」ということがわかっても、「△△とは少し違うケースならどうか」「△△が違う環境下だったらどうか」というような場合、また説明自体がわかりにくい場合に読者イメージを助ける意味合いで事例を盛り込むのは効果的です。
 
③は結論のあとに、結論自体の意義や価値を肯定する役目があります。「この結論は、こんなに社会で役立つ」「結論から考えると、こんな展開も考えられる」など、考え方や将来的な部分で広がりを持たせることができるのです。また、①と同じくピンと来ない読者層にも、「なるほど、そんなに有用な結論なのか」と価値を再評価してもらうきっかけ、またイメージが浮かびやすくすることにもつながります。
 

◆同じテーマの関連記事を集めて、本にすることも

上記のコツを応用すれば、同じようなテーマの関連記事を集め、各章に配置して本にするということも考えられます。記事にもよりますが、それぞれを加筆して3,000字程度にまとめられたら、6~7個の記事で1冊の本になるのです。もちろん、先の通り加筆をしなければ、読者には「出版物を購入するメリット」は薄いままなので売れません。せっかくなら、記事一つ一つを見直し、さらに書き下ろし原稿も加えてまとめると、効率良く本にして出版することができると思います。
 
「この角度なら、本が書けるかも!」と思う方、せひとも著者発掘コンテストの機会をご利用くださーい☆
 
広告を非表示にする