『40歳の壁』を書け上がる!~30代フリー書籍編集者小田の戦術ノート~

ライターの多くがぶつかる『40歳の壁』。ライターから書籍編集者へとシフトしながら壁を駆け(書け)上がる30代の生き様を綴ります。

成功する週末作家は「土曜の午前」に原稿を書く

私は出版社などからの依頼による「書籍編集事業」と、主に個人向けの「電子出版事業」をやっていて、多くの著者さんとお付き合いをさせていただきました。多くは会社経営者や専門家などで、常人とは思えないような忙しい日々を送る方もめずらしくなく、いざ出版が決まっても原稿を書く時間が捻出できないと悩まれることも度々あります。
 
そうした方は、大抵「週末にまとめて原稿を書く」スタイルを取られるのですが、経験上「土曜日の午前に原稿を書く」方なら週明けには原稿が仕上がってきます。対して、日曜日や夜の時間にやろうと考える方は、週が明けて2~3日ということが多いです。つまり、成功のカギは「土曜の午前」ということがわかります。

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◆平日でなく休日のような動きもない「ちょうどいい時間」

1年365日、24時間をフル稼働させている方は別として、多くの方は土日が休日です。しかしながら、学校へ通うお子さまやパートで働く主婦(または主夫)は土曜日も休日ではないこともありますし、自分自身が平日から持ち越した仕事を家や職場でやるということも少なくないでしょう。また、地域や学校の行事は日曜日に開催することが多いですから、どうしても「日曜日は仕事以外の時間を割り当てる」ことになります。
 
正直言って、こんなライフスタイルだと「ずっと忙しい毎日」になってしまいがちですが、どこかで時間を捻出しようと突き詰めれば、土曜の午前という方が多いように思います。毎週のように仕事を休日まで持ち越すということもないとは思いますし、対して家族が休日でなければ自分の時間が確保できます。そこが最も原稿を書くのに適した時間ではないでしょうか。
 

◆空いた時間で目一杯「書く」ために、やっておくべきことがある

 
「時間ができた。さあ、書こう!」と思っても、よほど原稿を書き慣れていない人が、書き出しから順調に原稿を書き進めるのは至難の技。ヘタをしたら、考え込んで空き時間が終わるということになってしまうかも知れません。これは非常にもったいないですよね。
 
そうならないために一つ、やっておくべきことがあります。それは、「思考する作業」を平日のスキマ時間にやることです。どういう流れで書くか、読者が理解しやすいようにどんなたとえ話を入れるか、書き出しはどんな言葉からはじめるか…など、自分自身で考えること、判断するべきことを事前にやっておくのです。これは私自身もよくやっていて、電車内で車窓を眺めている時や通勤時などちょっとした移動時間も活用することができます。そうして考えた結論、気がついたことをキチンとメモしておけば、原稿を書く段で非常にスムーズな形で原稿を書くことができると思います。
 
ちなみに電子出版であれば、2万字程度の書籍でも十分なボリュームになります。少しペースを早めてかけば、久々に再会する方が増える新年には間に合いそう。
ぜひ、11月20日の著者発掘コンテストもご活用ください。