『40歳の壁』を書け上がる!~30代フリー書籍編集者小田の戦術ノート~

ライターの多くがぶつかる『40歳の壁』。ライターから書籍編集者へとシフトしながら壁を駆け(書け)上がる30代の生き様を綴ります。

入社1週間で仕事がイヤなら『起業』の時期だけ考えてみるといい

2015年の新社会人組は、初めて迎えた週末を終えて2週目に突入しました。
 
私は最初の会社がいわゆるブラック企業だったので、2週目には「そう長く働けない会社だな」と思うようになったことを覚えています。ちなみにその後は、あまりに酷い状況となり、連休目前には自主退職。22歳にもなって、悔し涙を流しながら恩師へ電話したことは懐かしい思い出です。
 
さて、理由如何に関わらず、「やっぱりこの仕事はイヤだ」と思いはじめた新社会人の方もいることでしょう。私はお説教のように「我慢しろ」とか、あっさり「辞めた方がいい」とか言うつもりは毛頭ありません。ただ、「苦しい」「辛い」状態があまりに長くつづくと、どんな方でも精神的にダメージを受けてしまうので、思考転換するべきだと思います。
 
そんな時におススメしたいのが、『起業する時期』を考えるということです。もちろん、転職に置き換えてもOKですが。

 

 

f:id:odachin2030:20150406100950j:plain

 

 

◆「人生プラン」なんて決めてなくても、「経験」を積めばいい

年長者はよく、「起業とか転職とかいう前に、自分の生き方や人生プランを決めろ」と言います。僕もよく言われました。
 
でも、人生ってプラン通りに歩めることはないし、プランに沿って仕事をするのはどうかと思います。私も人並みな意見ですが、自身で枠を決めずに「多彩に物事を経験する」ことが大切だと考えています。この経験を積む場として、(もちろん職種によりますが)会社員は最適です。私は個人事業主になって実感したことですが、人付き合いや見識を広げるには会社員が圧倒的に有利です。
 
あと、現状で「イヤだ」と思える仕事をしているということは、この後起業や転職をしても「選ばない仕事」となる可能性が高い訳で、考えを変えれば「今後絶対にできない経験」を積んでいるといえます。単なる思考転換ではありますが、せっかくなので経験しておくか、くらいの気持ちでちょっとの間やってみる手はあるのでは。そう考えれば、気持ちもラクになりませんか。
 
 

◆仕方なくやっていたことが、のちに割と役立っている

 
冒頭に戻ります。私はブラック企業を辞め、次に運良く入社できた会社で「自分は物書きとして生きていこう」と決心しました。
 
しかし、会社員である以上、自分の意にそぐわない業務は必ず発生します。私は記者職だったのですが、広告営業やセールス記事の執筆、システムの企画・管理など様々な経験ができました。ご担当の方は気分を害されるでしょうが、当時の私は心から営業職が嫌いで、「断じてやらない!」と決めていた仕事でした。
 
でも、ある小さな機械メーカーさんを担当した時、普段なら年に数台しか売れない機械の記事を書いたところ、大きな反響が生まれ、一気に20台以上の注文が入ったそうです。その時、先方の社長さんから「ありがとう」と喜びの声を聞いたとき、「営業って、いい仕事だな」と感じ、見方が変わりました。
 
さらに個人でライターをやるようになってからも、様々なシーンで営業スキルやノウハウが役立っています。やっぱり経験って、大事なんです。
 
 

◆時期だけ決めて、経験と情報収集に努める

 
主題の通り、「仕事がとにかくイヤ」という方は、とりあえず起業や転職の時期を決めてしまうことです。「自身ならこのあたりで限界がくる」という時期を設定し、そこで本当に実行するか否かを判断しましょう。そこまでは、気持ちを大きく持ちながら「経験」を積み、明るい未来のための「情報収集」に努めること。
 
それを友人に語ってストレス発散するもよし、自分の心に秘めておいて優越感に浸るもよし。ネガティブに物事を考え過ぎず、力を抜いて日々を歩んでみてはいかがでしょうか。
 
==============================
Amazon部門3位獲得!『経営者・フリーランスのための Amazon Kindle執筆術』~ コンセプトを磨いて集客に役立てよう!http://goo.gl/xVu9mt
 
★書籍ライター 小田宏一 | 個人事務所シュウ=ライターズインク 公式ページ   http://writer-oda.com/top
 
Facebookページ 「お仕事原稿」相談所 https://www.facebook.com/genko.kakikaki