『40歳の壁』を書け上がる!~30代フリー書籍編集者小田の戦術ノート~

ライターの多くがぶつかる『40歳の壁』。ライターから書籍編集者へとシフトしながら壁を駆け(書け)上がる30代の生き様を綴ります。

6歳の息子に語る『自分の本を出すために必要なこと』

6歳になる息子が、こんなことを聞いてきました。
「大人になって、自分の本をつくるにはどうしたらいい?」
 
まだ6歳ですから、ここで業界の仕組みや出版の流れ、電書のデータ制作方法を説明しても
到底理解できないでしょう。
そこで私は、こんな話をしました。
※「本をつくる」というと製本のイメージがあるので、あえて「本を出す」と記します。

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1,えらくなることよりも人の役に立つことをする

(私は本を出版していますが)
お父さんも含め、本を出している人はすごくえらい訳でも、お金持ちでもありません。
 
何より、わざわざ大事なお金を出して本を買ってくれる人が、
「この本を読んで、役に立ったな」って思うような本をつくらないといけない。
 
だから、「人の役に立つ」仕事や勉強をすることが大切。
なんでもいいから、一つのことをやり遂げるということも良いと思うよ。
 

2,本をいっぱい読んでおく

本を書くためには、国語の勉強も必要。
だけど、それ以上に本をいっぱい読むことが大切だよ。
 
たくさんの本を読みながら、ものの動きや気持ちをあらわす言葉、
話のながれを勉強する。それをやりつづけて、はじめて長い作文が書けるようになる。
それが、本になるんだね。
 
あとは、本を読んでいろんな世界を知っておくと
「大人になって、こんなことをしよう」って考えることも広がるはず。
自分が好きな本からでいいから、読んでいくといいかも。
 

3,友達づくりを得意にする。友達を大事にする

大人になるまでには、いろんな友達ができると思う。
話していて楽しい友達。すごいなって尊敬できる友達。
なかには、何十年とつきあう友達ができるかもね。
 
友達をつくるには勇気が必要だけど、くり返していくと得意になる。
お父さんはまだまだ苦手だけれど、きっとできるはず。
そんな友達は、本を出すとき、また自分の本をほかの人に知らせるとき、
協力者になってくれる。
どんなことでもそうだけど、友達は自分の味方になってくれる大事な人だよ。
 

4,どんなことがあっても、一度は最後までやってみる

お父さんは、ほかの人が本を書くときにお手伝いをしています。
それもお仕事だから。
 
でも、本を書いていて、途中で投げ出してしまう人がけっこう多いの。
なかなか書きはじめられなかったり、あと一息というところであきらめたり。
本を書くって、大変だなって思う。
 
それはいろんな理由があるけれど、お父さんとしては
どんなことがあっても、たとえ自分で上手くいかないと思っても、
一度は最後までやってみる。そんなクセをつけることが大事だと思うね。
それから振り返って、いろいろやり直してみる。お父さんはいつもそうしています。
 

5,伝えたい人には、いちばん良いやり方で伝えた方がいい

さいごに。
本を出す人は、何かしら伝えたいことがある。
「こうすれば成功するよ」とか「こんなことがあったんだよ」とか。
それは実際にあったことだったり、
本を書く人の頭の中にあったことだったりするけどね。
 
それを言葉であらわして、文章にして書いたのが本。
 
だけど、考えてみてほしい。
伝えたいことによっては、文章よりも映像の方がわかりやすいこともあるよね。
目が見えない人にとっては、音の方が良いかもしれない。
同じ文章でも、ブログみたいにテーマを決めて小分けにした方が
伝わりやすいのかもしれない。
 
大事なことは、相手の気持ちになって考えること。
そして、そのための方法をいくつも知っておくこと。
 
大人になるころには、今よりずっとその方法がたくさんあると思う。
それをきちんと選び取って、つくってみる。
そして、それが誰かの役に立ったり、幸せにつながれば最高だよね。
 
この話を聞いていた息子、そして話した私が
10年後にも同じ気持ちでいられますように。
 
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