『40歳の壁』を書け上がる!~30代フリー書籍編集者小田の戦術ノート~

ライターの多くがぶつかる『40歳の壁』。ライターから書籍編集者へとシフトしながら壁を駆け(書け)上がる30代の生き様を綴ります。

『フリーランスなパパ』が自宅作業をする効用

シェアオフィスから撤退し、自宅で作業をするようになって半年が経ちました。
 
書籍ライターは、資料管理が重要であり、
子どもがいる自宅での作業は不安が伴います。
それでも必要に迫られて、自宅作業にシフトしたのです。
 
当然ながら、この半年間は不自由さが際立ちましたが、
ここに来て、「自宅で良かった」と思えることがいくつもありました。
 
なによりの効用といえば、家族と共有する時間が増えたことです。

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◆少しずつ環境を整えてきた

 
私がフリーランスになって5年目に突入しますが、
いわゆる「盆暮れ正月」期間には、いかにして仕事をするかが常に課題でした。
 
これまでは、
  ・資格取得をめざす方が利用するレンタルデスクで作業
  ・カフェや資料室、コワーキングスペースでの作業
で対応していたので、シェアオフィスにいた2年間は最高な環境だったと思います。
 
それが今年は逆戻りになりそうで、頭を抱えていたのが2週間前。
現に5月の連休は、梅田でレンタルデスクを借りて作業をしていましたから。
 
しかし、私自身も自宅作業に慣れてくるにつれて、環境を整えることができました。
具体的には、扉を閉めて作業できるように配置を変えたり、
エアコンを備えたりしてきたのです。
 
そうして迎えたお盆は、これまでになく仕事が捗りました。
直近10日間ほどを見ても、
  ・書籍原稿のリライト(およそ5万字)
  ・学習図鑑の原稿執筆2本
  ・自著の原稿修正
  ・書籍の編集作業(スキャン、リライト)
  ・執筆サポート事業の原稿添削
などを、コチコチとやり遂げることができたのです。
 
逆に、これができなければ、各案件の進行スケジュールが崩壊するという
プレッシャーが大きいということもありますが、
順調に作業できた要因は、環境整備にありました。
 

◆『ちょっとだけの接点』が増えた

 
例年も同じように忙しいのですが、
こと今年に関しては、家族との思い出もたくさん作れました。
それは、自宅にシフトしたことによって
『ちょっとだけの接点』をもつことができるようになったからです。
 
正直言って、丸一日を空けることは不可能な状態に陥っていますが、
集中が途切れたタイミングで、
「3分だけ、子どもの宿題を見る」「10分だけ子どもとバトミントン」ということなら
問題なくできます。
 
もちろん、これは家族の協力あってのものですが、
例年のように自宅外へと移動するよりはマシなようで、
家族も喜んでくれているようです。
タイトルに冠した『フリーランスなパパ」は、
奥さんのためにも、自宅にいた方がいいと思いました。
 
そもそも、自身は何のために働くのか。
その答えはさまざまありますが、私の場合は「子どものため」です。
 
もう少し深く見ると、
自身が立てた誓いを仕事で果たし、それで得た糧を子ども達に使う。
というのが、私が取るべき行動なのですが、
それだけでは窮屈ですし、子どもには伝わりません。
時にはダイレクトに、子どもと時間を共有することが大切です。
そして、子どもをいつも見守ってくれる妻にもケアが必要。
これらを総じて考えれば、自宅作業で時間を共有する効用は大きいものがあります。
 
結論とすれば、
「与えられた環境や境遇ではなく、心の持ち様」ともいえます。
加えて、自分なりにカスタマイズして環境を整えることも重要かと。
こうして、いろんなことに頭を使うというのも、
人生の楽しみといえるのかも知れません。