『40歳の壁』を書け上がる!~30代フリー書籍編集者小田の戦術ノート~

ライターの多くがぶつかる『40歳の壁』。ライターから書籍編集者へとシフトしながら壁を駆け(書け)上がる30代の生き様を綴ります。

書籍原稿とジグソーパズルの共通点

ここ2、3日の間、3歳の娘が黙々とひとり遊びをしています。
どうも、少し前に祖母が買い与えたジクソーパズルにはまっているそう。
子育てをされた方はご承知の通り、
ひとり遊びというのも大事な発育のサインですよね。
 

さて、書籍原稿の執筆が多い私も、最終段階には
このジグソーパズル的なイメージをもって、原稿を整えていきます。
やっている方は「うんうん、わかる」と言っていただけるとは思うのですが。。。

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◆論文みたく、一から書けない!

書籍原稿は、文字数にして10万字くらいでしょうか。
論文もほぼ同じ程度か、やや多めだと思いますが、こちらは読み物ではないので
基本的には論理展開に沿って書き進めていくもの。
対して書籍は、ストーリーにさまざまなアクセントを加えた目次案を
きちんと練り上げて書いていく訳ですが、
順序よく取材や執筆ができるはずもなく、時間も限られているので、
まずは書けるカテゴリや章から、どんどん書き進めていくんですね。
 
そうやって、目安の文字数、また書くべき内容を網羅できた頃になって、
今度は全体を見て構成を変えつつ
それに従って文章も手直しを加えていきます。
 
この作業が、実にパズルっぽいんですよ。
内容を見て、「この流れからの、この展開かな」とか
「この話が長いから、間にこれを加えておくか」とか
頭を使いながら組みあげていくんですね。
 
 

◆ピースの耳は、一旦はめ込んでから作ります

 
ジグソーパズルは、当然ながら先にピースの耳(でこぼこ)が出来上がっていて、
それをヒントに組み合わせていく訳ですが、
書籍原稿の場合は、章やカテゴリーごとに一旦書き上げますから、
ピースの耳は、フラットな状態です。

これをフラットなままで組み立てても、原稿自体は形になりますが、
それだけだと、おもしろくない。
なので、前後の文章に流れができるように書き直していきます。
たとえがヘタクソかも知れませんが、ピースの耳を自分で作っていく感じです。

それで複雑なパズルが完成したなら、まあちゃんとした原稿になっているはず。

そんな原稿完成を想像しつつ、
まだまだ年末納品の原稿で「ピースを作る」段階の私が、今ここにいます。。。
 
-残り6年と297日-