『40歳の壁』を書け上がる!~30代フリー書籍編集者小田の戦術ノート~

ライターの多くがぶつかる『40歳の壁』。ライターから書籍編集者へとシフトしながら壁を駆け(書け)上がる30代の生き様を綴ります。

30代前半=生産性を上げる適齢期。

1カ月ほど前に書こうと思ったこの記事、少し寝かせてみました。
というのも、ちょうど書いていた時期に、
有名ブロガーさんが表題の「生産性」をブログで取り上げ、
ネットでも話題になっている状況を散見しました。
私としては、話題性に乗っかるつもりも、
記事の関連性もないのでアップを避けた次第です。
 
さてさて、30代前半、つまり私がいま生きているこの時期こそが
『生産性を上げる』適齢期という持論です。
 

 

◆なぜ「生産性」に着目したか?

 
社会に出て10年前後が経過した30代前半は、
現況がどうであれ、キャリアや待遇、自分の夢などにおいて
さらなるステップアップをめざしたアクションを起こすことが多い時期です。
私のツレにも、仕事をする傍ら、
英会話、MBA、各種資格など、いろんな目標をめざして取り組む人がいます。
 
これは素晴らしいことだと思います。
実は私も最近までは、仕事に役立ちそうな資格試験を受けていました。

でも、ふと浮かんだのが「この業界でステップアップできるのか?」という疑問。
長沼博之著「ワークデザイン」の中で、知性の外部化として触れられていましたし、

 

ワーク・デザイン  これからの〈働き方の設計図〉

ワーク・デザイン これからの〈働き方の設計図〉

 

リンダ・グラットン著「ワーク・シフト」でも取り上げられていましたが、
ライターの仕事が20年、30年後において
どの程度、どういった形で残っているかが、かなり不透明なのです。
 

 

ワーク・シフト (孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>)

ワーク・シフト (孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>)

 

 

つまり、ステップアップするために努力しても、
生かせる仕事がない、という状況を迎える可能性が、十分すぎるほどある
ならば、「もっとふさわしい形で努力できることはないか」を考えはじめました。
 
そして、出した結論が『生産性を上げる』ということ。
これは多くの職種、業界において有用な能力であり、
現時点においても、こなせる仕事量に大きく影響します。
私の場合は、収入も少ないライターですから、
高額なセミナーや特別な訓練を受けることは身の丈に合いません。
まずは、自力でできることをやっていこうというスタンスではあります。
 
 

◆30代前半が適齢期な理由。

 
妻の話をします。
 
私の妻は、私と違って実に有能で、きちんと協調性をもって会社に勤め、
業界誌の編集記者として、それなりに活躍しています。
大学卒業後の入社なので、10年目。
仕事も業界知識も熟練していて、きっと会社としてもある程度は
安心して任せられる人材」と認識していただいていることでしょう。
 
妻も、将来に向けて「今やるべきこと」を模索していますが、
私と同様に、出版業界で身を置いています。
将来のキャリア、ステップアップに向けたアクションを起こそうと思っても、
現況そして将来予測される業界環境から考えて、
「他社への転職」「フリー編集者・ライターとしての独立」という方向性は
かなりリスキーな選択です。

今の職場で信頼を得て、精一杯働く。
これが妻のやってきたことであり、今もこのスタンスを貫いています。
そんな妻との会話でも、「生産性を上げる」話題になりました。
 
一社員が生産性を考えても、給与には何の影響もない。
でも、長く働くこと、職場で思いっきり能力を開花させ、楽しく働くために
やはり生産性を上げる取り組みは大事なようです。
 
話を戻しますが、30代前半は
・ある程度、社会のしくみを理解できている
・(入社年数がある程度あれば)仕事の進め方、業界知識も身につけている
・管理職でないにしても、ある程度仕事が任される時期
・20代よりやや劣るものの、ある程度の仕事量をこなせる体力がある
という特徴があると、私は考えています。
 
この時期に「生産性を上げる」クセというか、方法が見つかれば
仕事量もそれなりにありますから、目に見えてその成果がわかります
運が良ければ、個人評価にも良い影響をもたらすでしょう。
 
そしてもう1点、この時期はまだ体力があります。
この時期に生産効率に優れた働き方を身につけておくと、
40代、50代になった時も
「若いときはこれくらい仕事ができた」と、自身の仕事に対する尺度
高い状態で維持されると思うのです。
 
これを人生トータルでみると、単なる会社の貢献度だけではなく、
携わることによる経験の豊かさ人とのつながり社会貢献度なども
より充実したものになる。そう私は考えます。
 
具体的な手法は、またの機会に書きたいと思いますが、
心がけ一つが違うだけでも、その差は大きいはず。
 
ということで、
現在33歳の私たち夫婦が「生産性を上げる」具体的なアクションを起こして
今後検証していきたいと思います。
 
-残り6年と318日-