『40歳の壁』を書け上がる!~30代フリー書籍編集者小田の戦術ノート~

ライターの多くがぶつかる『40歳の壁』。ライターから書籍編集者へとシフトしながら壁を駆け(書け)上がる30代の生き様を綴ります。

一番じゃなく、そこそこでいい。

最近の私は、『そこそこ』をテーマにしています。
飛び抜けてぶっちぎり、でもなく
ぜんぜんやらない、訳でもない。
ただ、本質的な部分だけは全力を出す。このスタイルが理想です。

 

これは、フリーランスで仕事をはじめる時に知った『トレードオフ』という考え方、
またその後、チームで仕事をしたり、
チームを引っ張る立場になった経験に基づいて、出した答え。
 
一時代前の方が読まれると、イラッとされるかも知れませんし、
タイトルだけだと誤解を生みそうですが、「今の考えを書く」というのも
ブログの主旨に含まれるので、書いておきたいと思います。
 

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◆到達すべき目標の本質を読み解き、的確に力を注ぐ

 
私は現在33歳になりますが、
ちょうど5つほど年上の世代を境にして、先輩方にはよく
「何でも一番にならなあかん」
「努力し尽くして(時間など)物理的な限界がきたら、知恵を出して生産性を上げる
なんて事を、よく言われました。
 
これを表面上で理解していた私は、ただただ暴走し、一時期は心を壊しました。
その後、出口治明さんの講演や著書を読み、トレードオフという考え方を教えていただきました。
まだまだ物事を熟知するだけの器量をもっていませんが、
冷静に考えるクセだけはつけようと、日々の中に「考える時間」を設けているところです。
 
さて、表題に話を戻すと
ある目標があるとして
その目標を達成し、何を得る事ができるのかまでを考えて
そのためだけに一点集中的に全力を注ぐ事が大事だと、私は考えます。
 
逆に言えば、その一点以外の部分も、そこそこでもやっておくということ。
この「そこそこやる」ことが、きっと中長期的には意味があったり、
自分以外の誰かにとって必要だったりすることがあるからです。
 
目の前に起こる事象は、何かしら意味がある。
だからアクションは起こすが、本来の目的に影響しない程度で抑えつつ
最大限努力するということですね。

 

◆他と比べて一喜一憂する事から卒業する

人間は目標があるからこそ、前に進める生き物です。
だから、どんな事であっても
締切や達成したい数字を明確にして、プロセスを思案していきます。
 
この時、全員が一律の目標で、同じスピードで進行するならば
常に自分を見つめ、反省したり、考え方を変えたりできます。
 
しかし、そんな風に一律条件で進む物事なんて、
実際はありません。
どうしても隣にいる人、類似するグループなどと比べてしまい、
一喜一憂してしまうんですね。
 
残念ながら、私の世代も他と競争させて育てる教育でしたので、
他と比べることが身体に染みついています。
この考え方を卒業するには、上記のように
物事の本質を捉える」「力を注ぐべき部分を全力で」という姿勢が
とても役立つと思います。
 
走るペース、休憩するタイミングは個人の自由ですが、
精神的な波の下降部分でつまずきそうになったなら、
「そこそこやる」考え方を取り入れることで、少しは楽になるのでは。
 
まあ、結局人がいいなら
全部やっちゃおうと意気込むことも多いでしょうが
止まったり、倒れたりするよりは、
そこそこでも動きがあった方がが、少しでも継続させた方が、
他人にかける迷惑も少なくて済む
自分がどんな状態であっても、静かに深く考えながら着々と手を打つことが大切です。
 
―残り6年と346日―