『40歳の壁』を書け上がる!~30代フリー書籍編集者小田の戦術ノート~

ライターの多くがぶつかる『40歳の壁』。ライターから書籍編集者へとシフトしながら壁を駆け(書け)上がる30代の生き様を綴ります。

中高生が『読書感想文』をそこそこ上手に書くコツ。

先日、中高生の前で話す機会があった私は、
あいさつの代わりに
『読書感想文』を書くコツについて、お話をしました。

 

ネット上には、読書感想文を上手に書くコツが
いくつかのサイトで紹介されています。
対して私は、教師でも塾の講師でもありませんから、話したのは「中高生がそこそこ上手に書けるコツ」です。
ですが、思いがけず反響もいただいたので、綴っておきたいと思います。
 
 

◆中高生が書けない理由を推測してみた

 
まず、書けない理由について考えました。中高生ならどうだろうかと。
私の意見としては、①本を読むのが苦手書くこと自体が苦手--だろうと推測。
その対処方法を考えていくといった形で話を展開していきました。ほかに正しい答えがあるかも知れませんが、あくまで持論です。
 
①については、
読んでしばらくしても内容の全容がわからない
というのがあって、読んでいてもつまらないのではないかと考えました。
これは教育関係者には叱られそうですが、
私としては「読書ブログやウェブサイトを見て、内容を把握してから読む方法がベターかと。
内容のコピペではなく、あくまで話の大筋を把握するという理由でウェブを活用し、
それからじっくり本を読む
すると、今読んでいる部分より先の展開もわかり、途中でも面白さが感じられるのではないかと思います。
 
②について、これもお叱りを受けそうですが、
感動した一節を、そのまま本文に引用して書くこと
をオススメしました。
 
ただし、やりすぎは先生も評価しませんから、多くて(原稿用紙で)5行までと注意。
これで文字数もかせげるし、自分が印象に残った部分も一目瞭然なので、
ベストな方法ではないにしても、ベターではないかと。
で、本論に移っていきます。
 

◆「読書感想文」だが、感想のみで終わらせるのはNG!

 
これは自分が中高生の頃から思っていることですが、
読書感想文といいながら、結局は「ただ感想を書いて」しまうと、確実に評価がされません。
また、書けても原稿用紙1枚(400字)程度で限界が訪れます。
 
実際の読書感想文とは、
読んだ本が自分とどうリンクするかを書いた上で、
その本により今後どうして生きていきたいかを書く作文であり、
本の要素を絡めた現在&未来の日記だと思います。
本の内容、設定などを書いても、仕方ないんですね。
 
これらをまとめると、

1,印象に残った一節から書きはじめ
2,読んだ経緯に触れつつ、自分の生活や人生とリンクする部分について書いた上で
3,自分が本を読んで、どう思ったか&どうして生きていきたいかをまとめる
という三段構造で、そこそこの感想文がかけると考えています。
とりあえず、そこそこ考えてから表現技巧にこだわるという方法も
アリでしょうから、
お役立てできそうなら、使っていただければと思います。
 
この話は引率した大人も聞いてましたが、大人の方がいい反応でした。
活用できる方は、ぜひご活用いただければ。
以上です~
 
―残り6年と349日―