『40歳の壁』を書け上がる!~30代フリー書籍編集者小田の戦術ノート~

ライターの多くがぶつかる『40歳の壁』。ライターから書籍編集者へとシフトしながら壁を駆け(書け)上がる30代の生き様を綴ります。

フリーランスで働き、失ったもの。

私は最近、急に悩みごとが増えてきました。
その原因が何なのかさえ気づかないくらい悩み、ちょっと落ち込みもしましたが、
冷静になって考えると、ようやくわかってきました。
 
それは、人間関係です。

 

「誰かと仲が悪い」「気が合わない人がいる」という訳ではないのですが、
仕事以外の場でチームを引っ張る役目を突如引き受けることになり、
いろいろ悩みが出てきたんです。
 
そしてわかったこと。フリーランスで働く私には、失ったものがありました。
 

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◆人間関係で悩む日々に、埋没していたもの

 
とっても情緒的かつ漠然とした書き出しですいません。
悩みの渦中で書いていますので。。。
 
表題の結論から言うと、
フリーランスで働く=人間関係の悩みが軽減する
というのは、イメージがつくと思いますが、
それによって、『成長の場』が失われたということを論じたいと思って書きました。
 
もともと会社員だった私は、社内で人間関係を築くのが苦手で、
なかなか悩み、苦しみました。
これもフリーランスになった一つの理由であり、
今はまったくといっていいくらい、人間関係で悩むことがなくなりました。
そして私は、原稿を書くという仕事にだけ没頭し、
家族、そしてそれなりに気が合う親友たちとだけ、楽しい日々を送っています。
 
でも、再び人間関係で悩む機会を得て、ようやく気づきました。
よく言われることでしょうが、悩みって人間性を深める大きな要因になるんです。
人の為に動いたり、悩んでいる後輩に寄り添ったりする場面が
リアルに自分の生活時間内で起こってくると、
ドキドキしながらも、充足感というか、喜びというか、
人として生きてて良かった的な感情が蘇ってきました。
 
そう、あれだけ煩わしかった会社員時代には、
嫌な思い出に埋没してしまっていましたが、こうした感情もあったんですね。
 
こうした人間臭い感情も、フリーランスになって失ったものの一つです。
 
 

◆自分にとって「ほど良い立ち位置」から一歩だけ前に出る

 
とはいえ、今の私にとっても、
人間関係グッチャグチャな渦中で生きていくのは、ムリというか苦手です。
これは性格の問題であり、
克服とか、甘えだから我慢するとかいう論理を受け入れる気はありません。
 
ただ、まったく自分が居心地の良い状態で生きていくだけでは、
先のような感情というか、人間的な深みがなくなってしまうとも思っています。
 
だから、人間関係に悩める環境へ、一歩だけ踏み込んでみようと思って
チームを引っ張る役目を引き受けることにしたんですね。
甘えられる人には甘え、厳しそうな人には上手に手を打ちながら、
いろんな問題にぶつかってみて、思いっきり悩んでみようと思います。
 
会社員時代とは違うステージで、まったく違う人間の中で送る日々。
それはそれで大変でしょうが、なんとかやっていけるとも思っていますし、せっかくなので楽しもうと思います。
 
-残り6年と352日-