ライターが『コンペ案件』に関わる際の注意点
ライター自身が「コンペ」で仕事を受注する事はありませんが
web制作会社とチームを組む形で携わる機会が、少なからずあります。
私もこれまで、何度かコンペ絡みの案件を引き受けましたが、
失敗や苦労もいくつかあって、いろいろ勉強させられました。
ライターが『コンペ案件』に関わる際の注意点、ご紹介します。
(画像:PAKUTASO)
◆コンペ前(成立前)から受注する場合の注意点
実は私、つい最近もコンペ案件で苦労しました。まずは注意点を。
- コンペの準備作業に携わるなら、不成立でも報酬があるかを確認しておく
- コンペ不成立に備え、差し替えが可能な他の案件をあらかじめ見つけておく
- 他のライターやカメラマン、制作などを自身で外注手配している場合は、あらかじめ不成立のリスクがあることを告知しておく
いずれも、不成立時に備えた注意です。
さすがに引き受けるのは、勝算があるコンペでしょう。
でも、所詮は人が決めることですから、絶対に勝てる保証などありません。
web制作会社といえば、コンペに落ちる事にも慣れているので
当然ながらリスクも織り込んで事業をしています。
が、ライターはそんなリスクを回避できるほどの余裕はないでしょう。
(少なくとも、私にはそんな余裕がないです!)
なので、必要以上に不成立のリスクを想定して動かなければならない
と思っています。
◆コンペ後(成立後)に受注する場合の注意点
コンペといえど、成立が確定していれば他の案件と大差はないです。
それでも、あえて注意点を挙げるならこんなものでしょう。
- 作業前に、報酬を確定させておく。引下げの可能性があるなら、最低保証を約束しておく
- 作業量の急激な増減が予測される場合に備え、同業のお友達に声かけしておく
- webページの場合、膨大な修正が発生する事もあるので、修正回数と追加料金についても事前に決めておく
どんな業者さんでも同じですが、長くお取引をすると
担当者や会社としてのやり方、雰囲気が掴めますから、
感覚的にリスクを想定できたり、相談しながら上手に回避したりして
仕事自体も進めやすくなります。
ただ、どんな会社さんとも「初めてのお取引」はありますから、
この時には注意が必要だと考えています。
仕方ない事ですが、ライターの実態については
web制作会社の担当者でも知らないケースが多くて、
報酬や作業の進め方、任せるべき作業かどうかの判断がつきにくいもの。
こちらとしては、それら状況がある事も踏まえて
お仕事をさせていただいた方が良いと思います。
そして最後に。
ライターとして受注するかどうかの見極めは、
依頼主が『ライターに依頼する価値を理解しているかどうか』です。
単に書く手間を省きたい、クライアントが希望しているから従うだけ
となれば、仕事を進める中でライター側が苦労したり、傷ついたりしてしまうんですね。
どうか、今日活躍されているライターさんが
いい相手とマッチングできますよう。私もその一人として祈るばかりです。
―残り7年と9日―