『40歳の壁』を書け上がる!~30代フリー書籍編集者小田の戦術ノート~

ライターの多くがぶつかる『40歳の壁』。ライターから書籍編集者へとシフトしながら壁を駆け(書け)上がる30代の生き様を綴ります。

一事業として「書く」仕事を位置づける

「原稿を書く」という行為は
職業ライターが日々仕事をする主体であり、すべてです。
 
別にオヤジギャグを言いたい訳ではありませんが、
それを事業として位置づけてみては?という提案をしたいと思います。

 

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(画像:PAKUTASO)
 
 

◆単調な「書く仕事」を分割し、強弱をつける

 
ライターという仕事は、実に多種多様な分野と接するものの、
基本的には
取材→原稿書き→入稿→(場合によって)校正
という作業が繰り返されていくだけです。
 
私は記者時代、また雑誌の仕事ではとくに感じなかったのですが、
書籍や社史などの長文執筆をやるようになって、
なんとなく「単調さ」が気になりはじめました。
 
一つの仕事において習得できる知識量は膨大で、
十分過ぎるくらい知的好奇心をそそるものですが、
作業といえば、ほぼ部屋に閉じこもってパソコンに向う日々となってしまい、
気分も、人との交友も、どことなく閉塞感を持ってしまっていました。
 
これを何とか変えようというのが、動機です。
 
たとえ同じ「書く」という仕事であっても、
扱う分野取引形態の違いなど、差異化できる点を自分で決め、
一つ一つを事業と位置付け、それぞれの事業を注力していくことで、
単一化して捉えてきた自身の仕事観が変わってくると思いました。
 
加えて、各事業で売上作業量を細かく把握していくと、
受注する仕事とコストの効率性、自身が気づけなかった得手/不得手など
可視化というか、見えてくるものがあるのではないか。
やっている中身は同じでも、
自分で「見る世界」を分割し、強弱や濃淡をつけていくことによって、
気分も、他の世界と接する機会もきっと従来とは変わってくると考えています。
 
画像の通り、紅葉はさまざまな色が重なり合って
美しい風景が生み出されるもの。
さらに、個々の葉に表われているように
細かな色の違いを表現させていくことで、さらに深みが生まれるものです。
その変化自体を楽しみ、一つ一つの案件に反映させることができれば、
日々の生活自体も変わってくる。そう思います。
 

 

◆考えのきっかけは、タスク管理だった?!

 
時間に細かいという性格を持ち合わせていない私ですが、
少しでも仕事をする時間を増やし、効率化させたいとの思いで、
自分なりにですが、タスク管理をしてきました。
 
これらは、とりあえず自分の理想で開始/終了時刻を設定し、
現実をふまえつつ修正してきたものですが、
ふとある日、眺めていて気づいたことがありました。
 
それは、仕事をすると決めた時間帯が、4つあるということ。
 
私はいつも、3~4件ほどの仕事を並行して受注していて、
集中力にあわせて、
毎日少しずつ複数の案件を進めるスタイルでやっています。
この集中力の切れ目から、調整して各タスクの時刻を設定した結果、
仕事をしている時間帯に、4つの区切りがあることが見えてきたんです。
 
ならば、自分の仕事も「4つの事業」として捉えて、
自分が発想した新規事業も含めて、それぞれを懸命に取り組もうと考えました。
 
うどん屋さんなら、
きつねうどんも、天ぷらうどんも美味しい専門店。
例えてばかりですが、これが自分の理想とするライター像です。
 
-残り7年と11日-