『40歳の壁』を書け上がる!~30代フリー書籍編集者小田の戦術ノート~

ライターの多くがぶつかる『40歳の壁』。ライターから書籍編集者へとシフトしながら壁を駆け(書け)上がる30代の生き様を綴ります。

子持ちライターなら『貯金30万円』は必須条件

夫婦共働きとはいえ、ライターという職業で子どもを養うのは、なかなか大変。
生活費も「余裕だなあ~」なんてことはない訳で、
さらに、貯金するまでお金が回らないというのが現実です。
 
これまでは「まあ、そんな職業だろう」と割り切ってきましたが、
それでも妻は、コツコツ貯金をやってくれていました。そして今、感謝しています。
やっぱり貯金って大事ですな。

世間ではいろんなやりくり&貯金術が出回っていますが、
ライター(家族&子持ち)の場合は、最低でも30万円の貯金が必要だと思っています。
それは、業界特有の流れからです。

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(画像:PAKUTASO)
 

◆報酬は『請求の翌々月払い』が多い

会社から直接取引をするようになるとわかりますが、
ライターは納品時または取引先が決めた締日に、
「請求書」を出します。
そして、報酬を払ってくれる会社が決めた期日まで待てば
自分の口座に報酬が振り込まれるという流れです。
 
締日、請求から支払までの期間というのは、
だいたい業種、業界によって決まっているものですが、
出版関係に多いのは、『翌々月払い』です。
『貯金額30万円』の根拠は、妻の収入分を差し引いた家族の生活費として
だいたい1カ月に15万円は必要でしょうから、
翌々月=2カ月分、つまり30万円が目安ということなんですね。
 
 

◆コンスタントに仕事は来ない。対策もうまくいかない

 
そんな悩みも、「コンスタントに仕事が来るようにすればいい」と思うでしょう?
でも、それは至難の業なんです。
 
忙しい時期には営業まで考える余裕がありませんし、
少し手が空いて、そろそろ営業を、と思っても、
そこから仕事を受けて、報酬を得るには
上記の通り、翌々月まで待つ必要が出てくるんですね。
 
もちろん、長期案件を増やすとか、営業をタスク化するとか、
スポット仕事を増やすとか
やり方はいくつかありますし、自分でもやっています。
が、すべてを想定して回せるほど、うまくはいなかいものです。
 
むしろ「そういうもんだ!」と思い切って
月々の入出金管をきちんとした方がいいと、最近では思うようになりました。
 
ちなみに今月は、わりと手が空いています。さあ、しっかり営業回ろーっと。
 
-残り7年と30日-