『40歳の壁』を書け上がる!~30代フリー書籍編集者小田の戦術ノート~

ライターの多くがぶつかる『40歳の壁』。ライターから書籍編集者へとシフトしながら壁を駆け(書け)上がる30代の生き様を綴ります。

頭が冴えない時は文章を書かない!

ライターや文筆・出版に関連する業界人だけでなく、
あらゆる業種で『文章を書く』シーンってありますよね。
まあ、文章といっても重要度は千差万別ですが、今回は重要度の高い文章の話を。

お盆明け、夜遅くまで起きていた翌朝など
頭がボーッとしている時に、苦し紛れに書いたボロボロの文章。
これは、ライターであれば信頼を、そうでないあなたはご自身の評価
大きくマイナスに転じさせる要因にもなりかねません。
せっかく書くなら、頭が冴えているタイミングで文章を書くべきです。
ライターの私も、こんな事がよくありますが、
頭が冴えない時には、『文章を書かない』という選択をします。

もちろん締め切りがあれば話は別ですが、
そうした時は強制的にでも頭が冴えるようにリズムを持っていきます。
そんな持論&ノウハウが、お役立てできれば幸いです。
 

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(画像:ぱくたそ)
 

◆文章を書くのに最適なタイミングがある

文章はコミュニケーションツールですから、1日のどのタイミングでも
「書く」という作業が発生しうる訳ですが、
単に意思を伝えるだけではないような文章、
例えば、
  • ・溢れんばかりの感謝を伝えるメール
  • ・心から謝罪の気持ちを伝えるための手紙
  • ・相手を感服させ、提案を実現させるためのプレゼン資料
などであれば、
文章全体の構成を考え、使う言葉を選ぶ作業がなにより重要。
そんな時は、やっぱり頭が冴えているか否かで、出来映えが変わってくるものです。
 
一般論としては、
午前中の時間帯には集中力も比較的高く、疲労感や眠気が少ないので
文章を書く作業に適しているといわれます。
 
しかし個人差というものも。
私の場合は11~13時、18~21時がもっとも集中力が高まり、
頭の回転が速くなる感覚がある時間帯です。
このタイミングと一致した時には、
冒頭から最後まで一気に書き上げる、Z書きができるんです。
こうした自分に最適な「書く」時間帯を知ることも大切ですね。
 
 

◆頭が冴えるように、リズムを持っていく

先に触れた通り、頭が冴えていない時間帯でも
文章を書かなければならないシーンがよくあります。

それが突然やってきたら、どうしようもありません。
が、もし事前にわかっていたなら、
自分自身のリズムを、文章を書く時間帯に持っていくこともできます。

考えてみると単純なのですが、
  • ・午前中に頭が冴えない(=眠い)なら、早めに起きて覚醒の度合いを高める
  • ・昼食後に眠気や疲労を感じるなら、昼食を軽めにして血糖値をコントロールする
  • ・夕方から夜に疲労で集中できないなら、作業を分割してこまめに休憩をとる
ということですね。これも個人差がありますが。
自分のリズムをしっかり知っておけば、こうした際に調整もしやすいです。
 
私も7年ほど、会社員として新聞記事を書いていました。
苦しい中で書いた事の方が、きっと多いです。
それはそれで大切な訓練ですが、
あとから記事を読み返すと、「もっとこう書けば良かった」なんて
思う事もけっこうありました。
それを反省するだけでなく、
失敗を繰り返さないために行動を変えることこそ、最も重要だと私は思っています。
 
―残り7年と49日―