『40歳の壁』を書け上がる!~30代フリー書籍編集者小田の戦術ノート~

ライターの多くがぶつかる『40歳の壁』。ライターから書籍編集者へとシフトしながら壁を駆け(書け)上がる30代の生き様を綴ります。

2013年夏、大阪でライターを考える人に伝えたい3情報+1

一部の方には不謹慎な発言かも知れませんが、
世間的にはまもなくボーナスを迎える時期ですから、
このタイミングに転職をされる方も多いのではないでしょうか。

転職は、長期的に計画立てて実行される方も大勢いらっしゃいますが、
なかには衝動的にスパッと辞める場合だってあるでしょう。
その場合、なかなか希望にあった新しい職場が見つからなくて、
一時的に(orこれを期にずっと)ライターを生業にする方もいるのでは。

ま、私が語れるのは大阪の事だけですが、
「ライターやろっかな」って人に伝えたい情報をまとめました。

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◆情報1:「即戦力のライターさん」はやや不足気味

ライターに関する統計情報は、どこにもありませんから
感覚的なお話になりますが、私の周囲からよく耳にするのは
即戦力になるライターさんは足りてない」というお話。

出版不況だの、雑誌が売れないだのと言われますが、
一定数の雑誌は世に送り出される訳ですから、
書き手の仕事もそれなりにあります。

ここで注意すべきは
  • 求められるのは「即戦力になるライター」
  • 仕事の数はそれなりにあるが、家族を養えるほどではない
というところです。
 

◆情報2:「専門性」が求められるwebライターさんが活躍している

最近よくお会いするのが、
専門的な知識をお持ちのwebライターさんです。
いわゆる既存の職業ライターと違って、
専門外の取材・ライティングではクオリティが劣ります。
が、専門的な分野内の話であれば
その情報量は圧倒的であり、非常に興味深い記事が書けます。
 
webメディア自体も、情報発信力が強まっており、
特定分野に強いライターを常に探しています
専門的な知識があり、最新情報にも精通していて、
ブログを書く程度の文章力があれば、十分です。
兼業だったり、ものすごく個性的なブロガーさんだったりが
webメディアの書き手として活躍されている事も多いので、
まずは自分が思いっきり書ける分野に
飛び込んでみるのも一つの手ですね。
 

◆情報3:コピペで記事化する仕事は避ける

世の中にはいろんな「書く仕事」がありますが、
なかには「ネット上からコピペOK」で、1記事が500円くらいという
お小遣い稼ぎ的なライティングの仕事もあります。
 
これは個人的な所感ですが、
文章力を鍛えるという点では、あんまりオススメしません。
これができたからといって、
いわゆるライターさんが請け負うような雑誌・ムックの原稿、
はたまた企業もの、書籍原稿なんかが書けるようにはならないと思うんです。
だって、コピペですから。
 
きちんと自分で調べて、自分の言葉で書く。
そして、労力に見合う原稿料に設定された仕事を選んだ方がいいと思いませんか?
 

◆補足:本気なら最寄りの経験者or講座へ。

本気でライターをやろうという人って、

今のご時世、ホントに貴重です。
やりたいと思われるなら、フリーでライターや編集をやっている友人・知人に
相談しておいた方がいいと思いますね。
きっと、いろいろな事を教えてくれます。そして仕事も。
 
そのツテがない方は、宣伝会議さんがやっているような講座で
きちんと勉強しておくのもいいでしょう。
何百万円も出して専門学校に通うのはオススメしませんが。
 
 
以上、未来の同業さんへ捧げます!
 
―残り7年と107日―