『40歳の壁』を書け上がる!~30代フリー書籍編集者小田の戦術ノート~

ライターの多くがぶつかる『40歳の壁』。ライターから書籍編集者へとシフトしながら壁を駆け(書け)上がる30代の生き様を綴ります。

5歳に聞く-『ライターってどんな仕事?』

偶然知ったのですが、人気を博した書籍「13歳のハローワーク」が
出版から10年になるそうです。

13歳のハローワーク

13歳のハローワーク


うちの息子といえば、2021年にようやく13歳を迎えますが、
ふと、現時点で私が生業としている『ライターの仕事』が
一体どう見えているだろうと、気になりました。
せっかくなので、ビジネスインタビュー形式で綴りたいと思います。

 (趣旨を変えず、大人調に加工してみました)

◆保育園に通うS氏(5歳)に聞く-『ライターとは?』

-もう眠い時間かも知れませんが、今日はよろしくお願い致します。
S:最近、寝付きが悪くって。歳のせいでしょうか(笑い)。まあ、よろしくお願いします。

-さっそくですが、お父様がライターをされているとか。
S:そうです。いつもパソコンばかり打っているので、「物書き」と言われてもシックリこなかったですね。「何も書いてないじゃないか」って。
でも、まあパソコンを使って何かを書いているということは知っていましたね。


-パソコンを打つ背中だけで、よくわかりましたね。
S:確かに、ご指摘の通り背中だけではわかりません。いつも親父は「~の仕事をしている」とは言っていた気がしますが、よく覚えていない。ただ、母親がいつも説明してくれるから、自然に「書いている」って言葉が出てきたのでしょう。


ーお母様はどんな説明を。
S:毎回変わりますが、趣旨は「お父さんは、他の人の話を聞いて皆に読んでもらったり、その人に代わって文章を書いたりして、世の中の為にがんばっている」と。もちろん親父は知らないでしょうが、こう話を聞くと誇らしいものです。


ー素晴らしいエピソードをありがとうございました。
S:どういたしまして。それじゃ、この辺で。(就寝)

 

◆5歳と大人の共通感覚は?

さて、長文で失礼しました。
この中には、見出しの通り「5歳と大人が共通している感覚」が
表われています。
それは、母親の説明に触れる前段階です。
太字&下線の通り、当事者である父親の意見は覚えていませんが、
母親の説明はしっかり覚えています。
この母親を第三者と位置づけるのは、少しムリがあるかも知れませんが、
『当事者ではない立場からの評価』は、聞くに価するということ。
それが、恐ろしくも5歳の時点で備わっていて、
もちろんうちの息子も、母親の言葉から父親の仕事を理解したのです。

 

さて、これは私の所感ですが、
世間一般において「ライター」という職業で抱くイメージは
個人によって大きく異なります。
それは職業自体の情報が多数あったとしても、
情報を評価する立場からの発信が少ないからだと感じています。
逆説的かも知れませんが、
前述の通り『当事者ではない立場からの評価』が理解のカギを握っているのならば

その理解が少ない現況=当事者ではない立場からの評価情報が少ない


といえるのではないでしょうか。

 

基本的にBtoBで仕事をするライター業にとっては、
世間一般における理解者が多かろうが、少なかろうが、
仕事には大きく影響しません。
しかし、時代が変われば取引形態も変わるはず。
その時に、こうした感覚を理解してビジネス展開するということが
重要になってくるのではないか。
そんな事を、息子との会話から感じました。

ー残り7年と168日ー