ライターって、何を売るのだろう?
先日まで、ライフネット生命さんの常務をされている中田華寿子さんの
「10万人に愛されるブランドを作る!」を読んでいました。
- 作者: 中田華寿子
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2012/04/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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読みやすいのと、自分が興味を持っていたこともあり、
ザッと3時間ほどで読み終えてしまいました。
そのうち、私が考えるきっかけになった部分を記しておきます。
それは、第1章にあった
「できればお世話になりたくない商品」を非対面で売るには
というところ。
万一の為に加入しておく生命保険は、
「できればお世話になりたくない商品」であり、
それをインターネットで販売する事について書かれています。
ここでは、マーケティングの目指すべきところを
- 企業の理念に共感してもらい、応援者、サポーターを増やすこと
- 認知度を効率よく獲得すること
として、これを車輪の両輪のように回していくことで、
- 人々に支持され、共感されるブランドを醸成する
とされています。
■じゃあ、ライターってどうなんだろう?
特定の商品ではなく、相手が求める創作物を生み出し、
その為に取材やヒヤリング、調査等を行うのがライターの仕事。
要は何を売るのだろう。
私が考えたのは、その部分です。
ライターという仕事、またライターが生み出す文章は、
極論で考えるならば
人間が生きていく上では『必須』ではないもの
です。
心を豊かにする文学、文芸作品を生み出す作家とは、
また違ったものですから。
そうなると、中田さんの言葉を借りるならば、
必須でなくとも買ってもらえる可能性を高めるために、
応援者、サポーターを増やすこと
がライターも必要だと考えることができます。
現実面でも、ライターは
編集さんやクライアントとの信頼関係で仕事を得ていますから。
しかし、こうした人間対人間のつながりはあっても、
契約では会社対個人となるのがほとんど。
わざわざ社外のライターに依頼するのは、
- (契約先の)会社で処理できないから依頼している
のです。この処理できない理由=人手、時間、能力
こそが、ライターの売っているモノなのです。
忙しい時の『ネコの手』的存在ともいえるでしょうか。
ただ、これだと忙しくない時=不景気になると
ライターは仕事を得ることが難しくなりますよね。
さらには時代の変化により、
原稿を書く仕事自体が減少しているということを
しっかりと自分が認識しておかなければなりません。
その為にできることは、数と領域の拡大。
- 自分を認知する人数・クライアントを増やしていく
- 依頼を受けられる領域(=仕事の幅)を拡大する
ということでしょう。
もっぱら最近は、そんな事を考えながら事業プランを練っています。
10万人とは言いませんが、
500人くらいには愛されるライターを目指したいところです。
―残り7年と205日―