『40歳の壁』を書け上がる!~30代フリー書籍編集者小田の戦術ノート~

ライターの多くがぶつかる『40歳の壁』。ライターから書籍編集者へとシフトしながら壁を駆け(書け)上がる30代の生き様を綴ります。

PW07:出典を気にする『クセ』が身を守る

私は少し前まで、ある企業の原稿を書いていました。
内容は、その法人が歩んできた歴史
その中で「昭和初期における一般質屋の利息」を参考値として加えたいと思い
1時間程かけてインターネットで調べ、原稿に加筆しました。

そして・・・数日後。
先方からは「出典を示すように」と指示をいただきました。
で、念のためにと探したのですが、なかなか見つからず。
数十分ほどして見つけたページをよく見ると、
なんと数字は明治時代のものだったんです!

これまでも長く物を書いてきましたから、
原稿に追われていたとはいえ、冷静に探して引用しました。
なのに、まったく思い込みというのは恐ろしいものです。
ページの最上部に「明治時代」って書いてあるのに、気づきませんでした。

これらは政治/選挙ライティングでの経験ではありませんが、
『数値やデータを引用する』ことが多いので、記しておきたいと思います。

 

■出典が明確なら、まだ救いはある

上の例では、まだ世に文章が出る前でしたから、
とくに何の問題もありませんでした。
なので、良い経験をしたなと思っています。

書き手は原稿の内容に説得力を持たせたり
客観的な立場からの視点を加えたいときに、統計や調査結果を引用します。
一方で、インターネット上で公開されていたとしても
信用して大丈夫な情報かどうかは、見極めが必要。
そして、そうした情報を引用する際、『出典を明記する』ことにより、
書き手だけでなく、確認した側にも責任を分担できる
ということもあります。
ケース・バイ・ケースなところはありますが、出典を明記すること、
また明記できなくとも、書き手がしっかり把握しておくことが大切です。

ちなみに私の場合、出典を把握し切れていなかったことも
失敗点でありました。。。

 

■出典自体が「ホンモノかどうかを見極める」って?

再び上の例から。
私の場合は見間違いですが、
それだけでなく、出典自体の信用度も確認しておく必要がありますよね。
統計一つをとっても、

  1. 個人がアンケート調査したもの
  2. Wikipediaなどに掲載されたデータ
  3. 企業が営業目的で意図した数字に近づけたもの
  4. シンクタンクなどがある程度コストを投じて調査した数値
  5. 国や自治体が調査したデータ

など、様々あります。

いうまでもなく、私たちが引用すべきは4、5ですが
4についても、調査元の団体がどうか
特定の目的に対し意図的に操作していないかどうかなどを
見極めるべきです。
また2について、出典が書かれているのであれば、
その出典元を確認することは必須ですね。

これはリライト案件でも同じです。
「クライアントの原稿通り」だからと安心するのではなく、

  1. 出典が明確かどうか
  2. その出典元は大丈夫か
  3. 引用した数値は間違いないか

まで気遣いつつ仕事をすることが、クライアントを守り、
ひいては自分の身を守ることにつながります。

 

■まとめ
データや数値を引用するなら、
1,出典を明確にする 2,信頼できる出典元から引用する 3,引用した数値に間違いがないか見直す
=これをクセづけることが自分の身を守ることになる。

 

-残り7年と229日-

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