『40歳の壁』を書け上がる!~30代フリー書籍編集者小田の戦術ノート~

ライターの多くがぶつかる『40歳の壁』。ライターから書籍編集者へとシフトしながら壁を駆け(書け)上がる30代の生き様を綴ります。

お店取材なら『不要なもの』5点

私は企業・ビジネス系だけでなく、
飲食や雑貨、観光スポットなど、お店の取材もたくさんやっています。

もちろん誌面にもよりますが、
大抵は営業時間中やちょっとした休憩時間にお邪魔するので、
サクッと終わらせるのが大事なポイント。
いくら広告ではないといっても、
長時間にわたって営業の邪魔をすることはNGです。

そして、もうひとつ。
お店の中には、せまいスペースを生かしてご商売をされているケースも多いので
なるべく身軽な状態で訪問することがベター。
なので今回は『必要そうだけど、実は不要なもの』を挙げてみました。

まず不要なものを挙げてみます。

  • ノートPC
  • ICレコーダー
  • 机が必要な大きさのノート&多色ペン
  • 手みやげ
  • かさばるダウンジャケット

熟練したライターさんなら「ま、常識やね~」って感じでしょうが
元記者だったり、まったく業界を知らない方もいるでしょうから、
ちょっと説明も加えておきましょう。

まずノートPC
取材時に画像を見せたり、出力し忘れた書類を見せるには便利そう。
でも、重いしかさばります。
最近ではタブレットを使う人が増えていますが、
持参するかどうかは、「すぐにサッと出せるか」が判断のポイント。
モタモタしていてはダメです。
私の場合はタブレット操作に自信がありますが、
なんだか仰々しい感じもするので、出力した紙を持参しています。

ICレコーダー。これも使いません。
ラーメン屋の店主や観光スポットの担当者の話を、
「一言一句間違いなく書き起こす」作業は、
インタビューを除いて必要ないからです。
キチンとメモに書いて、自分で整理しながら質問もする。
それでこそ、ライターが取材する意味があるというものです。

机が必要な大きさのノート。これも時々目にします。
場所にもよりますが、
「机がないと書けない」ものは取材に不適
店の中を歩き回りながら、どんどんメモしていくのが大切です。
あと、結構多いのが「メモしている間、取材相手を待たせる」ライターさん。
多色ペンでキレイに書くというのも、取材のあとでやりましょう。

手みやげ。必要なし。
相手が「あれ、広告か?」と警戒します。
それならば、相手に感謝されるような素晴らしい原稿を世に送り出しましょう。

かさばるダウンジャケット。
極寒の地で外取材ならマストですが、
ちょっと寒いくらいなら、
乗ってきた車に置くか、邪魔にならないところに置いておきましょう。
(手にもつとメモできませんから)

邪魔になるということもありますが、
火を使う場所、例えば厨房や作業室では
危険が生じる場合もあります。なので、服装も身軽に。
ほか、お座敷など靴の脱ぎ履きが必要な場所では、
複雑なひも靴大きいブーツはNGだと私は思っています。
まあ、ブーツの人は多いですけど。

逆に『ちょっと便利なもの』は次回にしますが、
とにかく

  • サッと動いて取材しやすい服装&アイテム
  • 相手に気を遣わせない程度の荷物

であることが重要。
この辺も頭にいれて、取材に取り組んでいきましょう!

 

―残り7年と265日―