『40歳の壁』を書け上がる!~30代フリー書籍編集者小田の戦術ノート~

ライターの多くがぶつかる『40歳の壁』。ライターから書籍編集者へとシフトしながら壁を駆け(書け)上がる30代の生き様を綴ります。

そろそろ、2012年の『収入の話』でもしよう。

ライターも、そうでない人も、
他人の懐具合って知りたいものですよね。
私もできるならば、何人かから話を聞いて、
ライターとしての自分のポジショニングを
収入面から比較しておきたいところです。
ただ、逆に自分の(ふところの)事は話したがらないというか、
仕事のグチばっかりになってしまっている
ライターさんのブログを多く散見しますので、自分から書こうと思います。

加えて、このブログの主旨でもある
「2010年代を生きるライターの実態」を後世へ残すにあたり
お金・収入の話は避けて通れない重要なカテゴリですから。
すべてをさらし出す訳にはいきませんが、
問題ない範囲で出していこうと思います。

さて、2012年もまもなく終わりますが、
実は今年の「売上」が確定していません
というのも、出版業界で編プロ・編集者を経由して仕事をする場合

  • 雑誌やムック、書籍などの媒体が発行

   ↓

  • 出版社から制作費の入金

   ↓

  • ライター個人への入金準備(=ライターは請求書を出し、売掛金が発生)
    ※このタイミングは大抵私が決めることができません。

   ↓

  • 所定の日数を経て、源泉・手数料引きの上で入金

という流れが慣例としてあるようで、
いくつかの取引先で、私個人の売上が年をまたぐのかどうか
未確定なのです。
この話を税理士さんにすると、とっても不思議がられました。
やっぱり業界独特のもののようです。

さて、そうはいいつつも、大体の締めをしておかないと、
私個人が支払う税金等が気になりますから、
忙しい合間を縫って、ザッとですが集計してみました。

すると、
「売上」としては、サラリーマン時代の賞与を差し引いた分、
250万円ほどになることがわかりました。
フリーランスとしての第一目標は、
「会社員に負けない」ということでしたから、まずまず達成でしょう。
安いとか、高いとか、批判しないでくださいね。

ただ、自営業ですから、これに経費を差し引いた「利益」は
当然ながら売上を下回ります。
利益でいうと、これも概算ですが、100万~150万円くらいですね。
まあ、これでよく家族が養えたものだと、
計算を終えてから、かなりショックを受けました...

これだけ明示した記事はないでしょうから、書いた私から一言。
この収入で生活できない人は、ライターをしない方が良い。
そして、自分の収入を把握していないライターさんのほぼ大半は、
私より売上は下回っていると思いますよ。意識していないのですから。
こうした現実を直視して、スキルアップや関連業務の兼業等、転職など
今後の身の振り方を考えるべきです。

     *

さて、私は共働きなので、夫婦がガッチリ協力して
今年も無事(?)に4歳と2歳の子ども達を育て上げ、
なんとか楽しいクリスマスを迎えました。

1年間できちんと休めた日は、10日以下。
実働の時間数は、1日平均で12時間くらいですね。
書いた文字数は、まだ集計していませんが、
30万字くらいでしょうか。たぶん。もっとかな。
今年はクリスマスも休めたし、正月も2日間だけゆっくりできそうですから
御の字ですし、自分としても大成長かな。

これが2012年大阪で生きる、子ども2人を抱えたパパライターの現実。
来年は、どうなんかな。これよりは成長したいな。

それでは、収入の細かい話について
年内をかけてじっくり書いていきたいと思います。

ー残り7年と285日ー